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教員クローズアップTeacher

機能性食品のブラックボックス解明に挑んでいます
工学部 生物工学科
生城 真一教授
生物工学科は、
どんなことを研究できる学科ですか。

化学と生物を基盤としたバイオテクノロジーに関する幅広い分野を学ぶことができる学科です。かつては発酵食品の生産などのオールドバイオテクノロジーに生物を利用してきましたが、持続可能な自然環境を維持するためにより高度な生物の利用が求められるようになりました。それが、創薬や抗生物質の生産、酵素の活用などのニューバイオテクノロジーです。生物工学科では、生物を化学的な目で見て、その仕組みを知ったうえで工学的に応用し、工業的なものにスケールアップする方法を考えていきます。また、前身である生物工学研究センター開設より今年で30周年を迎えましたが、その間に応用分野の一つである医薬品開発に特化した医薬品工学科の開設など、常に成長している学科でもあります。

生物工学科 生城 真一 教授
生城先生の研究室ではどんなことを行われていますか。
富山県立大学を目指している高校生の皆さんへ
応援メッセージをください。

生物工学科の研究設備は、常に最新です。恐らく近隣の国公立でトップクラスと言えるのではないでしょうか。学生の皆さんは、誇れる設備のある環境で勉強することで、チャレンジしたくなる分野を見つけられます。ですので、そう思いながら受験勉強を頑張ってほしいですね。自分で計画を立てて勉強をしてその結果を受け入れるというプロセスは、研究にも必ず役立ちます。また、企業経験者の先生が多いため、県内の製薬メーカーをはじめとする企業との共同研究が非常に多い点も特徴です。

私たちの研究室は、機能性食品工学講座といいます。機能性食品が注目されるようになったのは約30年前。その代表例が、ポリフェノールです。赤ワインを飲むことでその機能性成分が薬のように作用し、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ原因の一つになっているのではと考えられていますが、そのメカニズムは解明されていません。他にも作用メカニズムが不明な機能性成分は数多く存在しています。私たちの研究対象は、玉ねぎやりんごに含まれるケルセチン。その機能性成分が体内にどういう形で入り、どこに蓄積され、どう効くのかという課題に焦点を絞って動物実験や細胞実験を行うことで、機能性食品のブラックボックス解明に挑んでいます。

富山県立大学の学科のいいところや、
学生の雰囲気はいかがでしょうか。

生物工学科は他学科に比べ、県内出身の学生が多いです。素朴で素直な人ばかりですね。本学科は担任制で、担任が約40名の出欠や成績の状況などを把握し、できるだけケアしています。誰一人ドロップアウトしないよう、保護者の方々や大学からのサポートを得て社会に送り出すことを目指しています。その甲斐もあって、この学科の退学者率は非常に低いですね。大学の規模は大きくなってきましたが、学生一人ひとりを大切にする小規模校の伝統は今後も残していきたいと思っています。

掲載日:2024年03月25日
※記事内の情報は取材時点のものです

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