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先輩VOICEVoice

先輩Voice 2022年
大学院
研究者を目指す方に、どうしても伝えておきたいこと。
大学院工学研究科 知能ロボット工学科 博士前期課程 2年
有賀 正和・池上 怜汰
なぜ大学院(博士前期過程)に進むことを選ばれたのですか?

池上 私が目指す博士後期課程に行くためには、博士前期過程に進むことが必要だったからです。研究者を志したのは、中3か高1の頃。非常に不器用な性格でしたが、勉強だけは苦労しつつも取り組むことができました。こうした経験を踏まえて自身を顧みると、研究者以外に生き残る道はないと感じたことがきっかけです。

有賀 私は工学部なら大学院まで行くのが普通かなと捉えていました。親が行かせてくれるのから、行くものなのかなと思って選んだのが一番の理由ですね。学部生の頃は就職活動をした結果、院生になった方が好条件になるということから大学院に進む人が結構いました。大学院で考える時間を持ち、力を身につけたいと考える人の方が多いのかなと思います。

現在の研究室ではどのようなことをされていますか。
また富山県立大学で学んだことがどのように生かされていますか?

池上 iPS細胞から作製された心筋細胞の拍動力を計測しています。外的な環境を変化させた際に、心筋細胞の振る舞いがどのように変化するかを「力の変化」から調べています。単に力の強さを測るだけでなく、その時間的変化を詳しく調べる点が本研究の特徴です。研究を進める上では、大学で学んだ経験が非常に役に立ちました。先生方の経験談やアプローチ、視点の置き方など、「教本」では学べない経験が私の研究を支えています。

有賀 直径数十マイクロメートルの加工穴等の精密微細部品の寸法を測定しています。精密計測という分野にあたりますが、装置を作る、装置を動かす、測定のアルゴリズムを考案する、数学的なモデルを考える、電子工作を行う等分野を超えてさまざまな知識・経験が必要になりますので、知能ロボット工学科で学んだ3分野の内容が研究全体に生かされていると思います。大学には情報学科、電子学科、機械学科があり、それぞれの学科が深く掘り下げている分野を広く浅く学んで何でもできる人間になりましょうというのが、知能ロボット工学科のコンセプトでした。専門で学ぶことも大事ですが、機械や製品、サービスなどを見ていると、いろいろな分野の知識や技術が合わさって作られていますので、広く学べることはいいことかなと思いますね。

富山県立大学を目指している高校生、世界に飛び立つことを目指している在学生の皆さんへ応援メッセージをお願いします。

有賀 配属される研究室によって、専門としている分野が異なります。高校生の方には卒業研究と聞いても馴染みがないかもしれませんが、大学4年生になったらいろいろな先生の研究室に配属されて、その先生が専門とするテーマの枝葉みたいな部分を研究していくんですね。なので、生物をやりたいのに機械系の研究室に入ると、やりたいことができないという場合があります。また、知能ロボット工学科の場合は、講義のテストの点数で上位の人から順に研究室を選んでいけるんです。なので、嫌いなテストをしっかりやらないと好きな研究ができないかもしれません。

池上 研究者を志す人は、大学選びも研究室を基準に選んだ方が良いと思います。研究テーマ、研究室への配属方法、先生方との相性など、考えなければならない要素が数多くあります。オープンキャンパス等に参加して、情報収集をしてください。世間で言われる「良い大学への入学」が研究者になれる確証とはなりません。皆さんにとっての「良い大学」を是非見つけてください。


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