先輩Voice 2023年
卒業生
医薬品メーカー勤務
「自分は何に興味があるのか？」漠然とでもいいので、考えてみてほしいです。
大学院工学研究科 生物・医薬品工学専攻 2023年3月修了
石橋 璃子
富山県立大学を志望した理由を教えてください。
今から7年前、高校3年生の時のことです。富山県立大学のオープンキャンパスに行った時に「次年度から医薬品工学科が新設される」ことを知りました。もともと医薬品関連を勉強できる大学に進みたいと思っていましたので「ここだ！」と思い志望し、入学しました。医薬品工学科の一期生です。
現在の職場を選んだ理由や、お仕事の内容に関して教えてください。
「バイオ医薬品に関わる仕事に就きたい」と考え、それが実現できる職場を選びました。医薬品の品質を担保するために「試験法を開発する」仕事をしています。mRNAの評価を主に行っているのですが、バイオ系のため学生時代に行ってきた実験と重なる部分が多く、研究してきたことは大いに役立っています。ただ大きな違いは、実験に失敗した時の理由をどう捉えるかですね。学生時代は動物実験がほとんどだったため、データのばらつきの理由を「個体差」と結論づけることが多かったように思います。今行っている実験は分析なので、データのばらつきなどはほぼないです。そのため、医薬品の製造から分析の過程でどこに問題があったのか考える必要があります。でもそれ自体が新たな気づきにもつながり、とても勉強になっています。
富山県立大学を目指している高校生の皆さんに、応援メッセージをお願いします。
私の場合はもともと「医薬品関連の仕事がしたい」という目標が明確にあり、それに沿った形で大学、職場を選んできました。高校生の皆さんの中には「何に興味があるのか分からない」という人もいるかと思いますが、漠然とでもいいので「こんなことに興味があるかも」「こんなことが、したいかも」と考えてみてほしいです。それが、自分の道を見つける第一歩になるかもしれません。
