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月刊ドンマスMonthly “DON-MAS”

Monthly “DON-MAS” Vol.43
DXで、つながろう!POLYGONで、つながろう!

大学と社会との接点づくりを、DXという観点から追求している学生団体「POLYGON(ポリゴン)」。こちらで日々奮闘している足立 雄大(あだちゆうだい)さんと、長瀬 永遠(ながせとわ)さん(いずれも電子情報工学専攻 修士1年)にお話を伺いました。

左/足立さん 右/長瀬さん
POLYGON(ポリゴン)=多角形。一人ひとりの学生(=一つひとつの点)をDXという線で結んで多角形を作り、社会や企業に対し様々なアプローチを行っています。

足立 POLYGONは、DX教育研究センターが今年度開設されたことに伴って誕生した、大学公認の学生団体です。県内企業や行政の方々との協働活動を通じて専門的な知識や技術を身につけ、高度なデジタル技術を持つ人材の育成を活動目的としています。また、情報系スキルに限らずコミュニケーションスキルの向上なども目指しています。

長瀬 ちなみにPOLYGONというネーミングは、学生からの公募で決定したもので、“多角形”という意味です。業種、業界にとらわれず様々な会社と一緒に連携をして、活動の幅を広げていく。また情報系の学生だけではなく、いろんな学科の学生がそれぞれ持っているアイデアや意見を複合し、新たな意見を生み出していこう、そうした輪を広げていこうという意味が込められてこの名前になりました。学生と学生、大学と企業、大学と行政など、いろんな点と点を繋いで多角形を作り、その成果を富山に還元していきたいと思っています。

民間企業や行政などと連携した活動を、多角的に実施。

足立 民間企業との具体的な取り組みの一つとしては県内企業4社と協業している産学協働プログラムである「ケンダイラボ」があります。企業や地域の抱える課題等について、企業と本学学生が協働で課題解決を目指していくという内容です。企業にとっては若い世代の視点に触れることができるというメリットがありますし、私たち学生にとっても、社会人の方々と直にコミュニケーションをとりながらアイデアを形していくという意味で、計り知れないメリットがあります。企業と学生にとってWin-Winの関係の構築にもつながる活動だと感じています。

長瀬 行政関連の活動としては、僕たち二人とも富山県庁知事政策局デジタル化推進室という部署の中で「DX推進サポーター」という役割をいただき、会計年度任用職員として働いています。県庁内にある様々な課で、ペーパーレス化をはじめとしたDX推進に関するお手伝いをしています。また高岡市と連携し、子どもたちにプログラミングの楽しさを感じてもらう地域密着型イベントなども行いました。このような活動を、もっともっと広げていきたいですね。

ケンダイラボの様子
現在の課題は、もっともっと「学生主体」の活動を推進していくこと。

足立 DX 教育研究センターには「コワーキングスペース」という、企業の方が学生や教職員の方と自由にディスカッションできるスペースが設けられています。DX 教育研究センターのアソシエイト会員に登録された方ならいつでも利用でき、よく様々な企業の方が来られていて、学生や先生方と気軽に話している雰囲気ですね。

長瀬 先日、県内企業の研究所の方が新規事業立ち上げのために新しい技術がないかコワーキングスペースに相談に来られていました。現在は、学生だけでなく教員やコーディネータの方も交えて相談に乗っているのですが、今後は学生が主体となり相談に乗るだけでなく、実際に社会実装を行っていきたいです。企業の方々にとって、DX教育研究センターに来る動機が「学生に相談したい」になってほしいですし、そうなって初めて、私たちもいろんな意味で成長を実感できると考えています。

足立 他にも、大学内でのPOLYGONの存在、活動内容をもっと周知していきたいですね。またDX教育研究センターはモーションキャプチャやCAVEなど最先端の設備があります。それらをもっと活用し、こういう使い方ができるんだよとか、実用例などを、僕たちが中心となり、学生さんと一緒に作っていければと思っています。

高校生をはじめ、いろんな立場の人と関わり、いろんな多角形を作っていきたい。

足立 POLYGONは現在約30名の学生が所属していて、富山県立大学の学生であれば誰でも加入できます。学科の構成としては、情報系の学生が半数以上を占めていますが、生物工学科や医薬品工学科の学生も所属しています。DXというと情報系のイメージが強く、その分野に関した知識がないとPOLYGONに加入できないのではないかと思っている学生がいるかもしれませんが、DXに関する知識や技術を持っていなくても、POLYGONでは活躍できることが数多くあります。学科や情報スキルに関係なくPOLYGONの仲間になってもらえればと思います。

長瀬 専門性不問という観点で見ると大学生だけでなく、高校生などの下の世代と一緒に活動するのも面白いのではないかと考えています。自分の実体験ですが、高校生の時「大学がどういう場所か、研究って、どういうものか」が全然分からなかったし、それを「実感として」知る術もありませんでした。ならばそのような高校生にはぜひ一度POLYGONの活動を見てもらい「大学って、こういうものんだな」「富山県立大学って、こんな感じなんだな」ということを肌で感じるきっかけにしてもらえればと思っています。

取材日:2022年12月20日(火)

バーチャル七夕アプリを作成したポリゴンメンバー

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