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月刊ドンマスMonthly “DON-MAS”

Monthly “DON-MAS” Vol.37
令和4年度、県立大学はこう変わる!DX教育研究センターについて、所長の唐山英明教授にインタビュー!
令和4年4月1日、DX教育研究センターが誕生

3月26日、富山県立大学射水キャンパス内で「DX教育研究センター」の竣工式が行われました。4月1日から正式にスタートとなるわけですが、何を目指し、何に取り組み、何ができる施設なのでしょうか。DX教育研究センター所長の唐山英明(とうやま・ひであき)教授にお話をお伺いしました。

デジタル技術で、人々の暮らしをより良くしていきたい

DXという言葉は、高校生の皆さんにはあまり馴染みがないかもしれませんが、デジタル・トランスフォーメーションの略で、デジタル技術を活用することで社会に変革をもたらし、人々の暮らしをより良くするという考え方を意味します。デジタル技術を活用する場は、ひとつの分野だけでなく、ものづくり分野、医療・福祉・看護分野など幅広い分野を指しています。
そのような考えに基づいた施設が、DX教育研究センター。完成に合わせて、知能ロボット工学科の定員が10名、情報システム工学科が25名、合計35名の定員を増やしました。人材教育と高度な研究を進め、人々の暮らしをより良くするという目標に近づけていきたいと考えています。

教育と研究の両輪で、企業が求める人材を輩出

先に述べた目標は、いくつものステップを重ねたうえで実現できるようなことですよね。より近い目標では、デジタル技術に詳しい人材を教育するとともに、高度な研究に力を注ぎながら、デジタルにまつわる知識や思考を身につけた学生を世の中に輩出していくことを掲げています。
そうすることが、富山県内の企業にとって嬉しい話になるのではないかと。企業側でデジタルに熟知した人材を育てることは難しいと聞いていますので、大学で教育面・研究面の支援をさせていただきたいと考えています。

企業と教員、学生が一堂に会する、コワーキングスペース

DXを実現するには、私たち教員だけでは何もできません。企業と学生の力が必要です。センターの1階には、そうした方々が一堂に集まり、デジタルの最新知識や技術を学び合える場として、コワーキングスペースを設けました。主に企業の皆様、会員登録いただいた方については、そのスペースでの活動に当面の間、無料で参加いただけます。
コワーキングとは、日本語で「共働」という意味。技術開発の競争が激しく、一つの研究室で変革を起こすことが困難な今だからこそ、チームを組むことが大切です。いろいろな方が集まれば、いろいろなアイデアが生まれます。新しいシステムの構築や新しい技術の開発に取り組んでいきたいですね。
企業の目的や要望、相談についても承り、可能な範囲で連携していきたいと考えています。一企業だけでなく、さらに他の企業の方も同時に会することを想定していますので、企業同士のつながりも生み出せるかもしれません。また、学生の方にとっては、県内企業と接することで、その魅力を知る機会が増えるでしょう。県内企業への就職につながることも期待しています。

自由なスペースと最新設備が、多彩な活動をサポート

センターは、鉄筋2階建の美しい建物です。1階のコワーキングスペースだけでなく、その隣にオープンスペースを設けていることも特徴といえるでしょう。その面積は、幅30m×長さ8m。実験やイベントなど自由に使える空間となっています。それだけではありません。移動ロボットや小型のEV車をはじめ、人間の動作を正確に計測するモーションキャプチャーや、臨場感の高い立体映像を体感できるVRシステム、簡単なセンサーを自作するための加工機、物の寸法を正確に測るための測定器、細部を見るための顕微鏡など、高額な最新設備がたくさん設置されています。そうした設備を活用したいという企業の方にも、ぜひ入会していただければと思っています。
センターの入室には、顔認証が必要。一般の方が自由に入れるわけではありませんが、年に1〜2回程度、企業や一般の方々に設備を公開するイベントを開催できればいいなと思っています。

「チャレンジ精神旺盛な人」「根気のある人」に来てほしい

今、富山県は、富山に関わる人すべてが幸せに生きられる「幸せ人口1000万」を目指しています。県内企業が元気になり、富山に関わる人が増えていけばいいなと。そこにこのセンターが少しでも手助けできればいいなと思っています。そして、ゆくゆくは技術を持ったうえでベンチャー企業を立ち上げられるような学生を輩出できればと思っています。
県内や近隣の大学には、DX教育研究センターのような施設はありません。もともと情報分野の人気が高いこともありますし、センターを目指して本学に入られる学生の方々も増えてくるのではと期待しています。
チャレンジ精神旺盛な人、根気のある人、社会を変えてやろうという気概のある人、デジタル関連で何らかの目的を持つ人にぜひ来ていただきたいですね。お待ちしています。


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