成人期にある人々の特徴をライフサイクルから捉え、心身機能、発達課題、家庭や社会の役割から健康障害や治療に伴う人間の反応を理解することは重要である。
成人期に慢性疾患を有し、生涯にわたって生活のコントロールが必要な人とその家族がその人らしい社会生活を送ることや、緩和ケアを必要としている健康障がいを持つ人と、その家族ができる限り良好なクオリティ・オブ・ライフを実現することは大切である。慢性・緩和期にある人の看護では、慢性疾患の病態・疾患・治療を踏まえた具体的な看護援助方法と、対象者の個別性や尊厳を踏まえた看護について、理解が深められるように教育研究を行う。