自然や人間に優しい ものづくり技術の創出
機械工学に関する確かな基礎学力、幅広い視野、豊かなコミュニケーション能力をもち、持続可能な社会の構築に貢献する機械技術者の育成を目指しています。機械システムの企画から設計、生産、廃棄までを一貫して見渡した「環境調和型ものづくり」技術開発を実験や数値シミュレーションを用いて推進し、課題探求・解決能力の向上を図ると共に、豊かな人間性を育むことに注力しています。
学科キーワード
- ■自動車
- ■航空機
- ■産業用機械
- ■機械材料
- ■軽金属・複合材料
- ■機械加工
- ■シミュレーション
- ■ライフサイクル設計
教育理念
機械システム工学科では、機械工学に関する確かな基礎学力と幅広い視野、豊かなコミュニケーション能力を有し、循環型社会の構築に貢献する機械技術者の育成を目指しています。その達成のため、全学的に実施されている教養教育やキャリア形成教育、環境リテラシー教育と密に連係した、幅広く、かつ体系的な教育課程を編成しています。さらに、グループで課題に取り組む授業や教員の指導の下に進める卒業研究等を通じて、豊かな人間性を育み、課題探求能力を向上させることにも注力しています。
関連資格
- ■計算力学技術者
- ■機械状態監視者
- ■機械設計技術者
- ■技術士・技術士補
想定される進路
- ■自動車・自動車部品の開発・設計・生産
- ■機械・金属部品の開発・設計・生産
- ■精密機器の開発・設計・生産
- ■電子部品・デバイスの開発・設計・生産
- ■プラントの開発・設計・生産
- ■産業用ロボットの開発・設計・生産
- ■材料の開発・設計・生産
講座紹介
■熱流体工学講座
環境に調和した持続可能な社会の実現には、エネルギーの輸送・変換・利用技術のさらなる高度化が必要です。本講座では、これらエネルギー関連技術と密接に結びつく、熱の移動や様々な流動現象、熱物性などを対象とした教育研究を行っています。宇宙ロケット、医療機器、電子機器、コンピュータ、冷凍空調機械など、先端機器における各種エネルギーの変換や流れの力学に関する研究に取り組んでいます。
■固体力学講座
機械を安全に安心して使用するためには、機械を構成する部品や部材に働く力学的作用や生じる変形・破壊現象を巨視的・微視的に把握することが必要です。静力学(スタティックス)と動力学(ダイナミックス)に基づき、疲労破壊、衝撃破壊、摩擦・摩耗現象などのメカニズムを実験や数値シミュレーションにより解明し、環境に調和した安全・安心なものづくり技術の研究を行っています。
■設計生産工学講座
機械要素・機構を理解し、機械が動作するときの動的現象を評価・検討する機能設計、機械製品の環境効率を評価・検討するライフサイクル設計、計算機上に機械製品をモデル化することで設計・評価・生産を支援する製品モデリングシステムなど、環境負荷が小さく、人と社会に役立つものづくりを実現する方法について教育と研究を行っています。
■材料設計加工学講座
環境調和を重視して、省資源に寄与する高耐久性高分子や高機能複合材料の開発、省エネルギーに有益な軽量金属部材の加工技術、廃棄金属材料のリサイクルなど、材料が持つ基礎的性質の理解からその高性能化まで幅広く教育研究を行っています。