現在、地域包括ケアシステムの構築、多職種連携・チーム医療の推進等の社会の変化に伴い、看護師の活躍の場は拡大し、高い実践能力が求められています。また、大学教育においては、今後迎える2040年問題に向けて、時代の変化に合わせて論理的に思考し、社会の課題を改善していく能力の育成が求められています。
看護学部では、実践力や探究心、創造力を有し、多職種と協働して地域に貢献できる看護師の育成を目指し、教育課程を看護師育成に特化しています。特徴としては、ゼミやメンター制によるきめ細やかな教育環境のもと、電子カルテやシミュレーションなどのDX教育、包括的コミュニケーション技法ユマニチュード®を取り入れた看護教育、県内全域の実習施設における地域に密着した実習等により高い看護実践力を育成しています。
さらに、学部卒業後には大学院看護学研究科や看護学専攻科へ進学することもできます。大学院看護学研究科博士前期課程には研究コースと専門看護師コースがあり、研究コースでは、深化した看護専門知識を持ち、多職種・多機関との連携・協働においてリーダーシップを発揮できる能力と広い視野を有し看護を探究する能力を備えた人材を育成します。専門看護師コースでは、富山県の現状を踏まえ、老年看護学分野の専門看護師を育成し、地域の看護の質向上を目指しています。令和7年4月に開設した博士後期課程では、地域や社会の課題解決に向けて看護ケアを創成するための研究に取り組む看護教育・研究者および看護実践の指導者を育成します。
また、看護学専攻科には、公衆衛生看護学専攻と助産学専攻があり、地域の多様な健康課題解決および健康を支援する地域づくりを実践できる保健師、女性とその家族を中心とした生涯にわたる健康支援を実践できる助産師を育成しています。
本学での学びを通して自身の能力を伸ばし、地域・社会に貢献できる看護職として活躍されることを願っています。
令和7年(2025年)4月