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Prof. Asano、自己紹介 (ver 1.3)

1 出生地
富山市の中心から南西10Km弱、神通川支流の井田川のほとりに、近代的な大化学工場がある。そこでは、空中固定した窒素と、水を電気分解して得た水素でアンモニアを作り、さらに硫安など種々の化学品をコンビナートで製造している。周囲は穀倉地帯でもある。その大化学工場のそばで生まれた。アンモニアの臭いが流れて来たり、硫酸雨で自転車がさびたりした。輸送トラックが落とす化学品「色の着いた石」で遊んだ。雪が多いので冬はスキー。夏は川で水泳。

2 学校
小学校は明治の学校令でできた歴史のある小学校。当時でも、創立八十八周年を祝った。現在は百年をゆうに超えていることになる。生徒会長を務めた。毎週月曜日には国旗掲揚をした。小学校は富山市郊外の農村地帯の性格もあるが、むしろ小学校校歌「活気溢れる○○の工場のサイレン勇ましく〜♪」にもあるように、好況だった工場の活気と、全国から多数転勤してくる社員の子弟から都会の空気を得た。悪餓鬼の大将達と、自然の中で遊んだことは楽しい思い出。土器をザックザック掘り出したり、近くの大きな川で水泳や潜りをした。

富山市の中学校に入学した。当時は、蒸気機関車も動いていた。ブラスバンド部に所属、パーカッション、トロンボーンを演奏。朝礼や運動会ではマーチを演奏して大活躍。幼少の頃から冬、春には長野県の八方尾根の現在のオリンピックコースなどで、スキーをしていたため、見込まれて富山市体、富山県体などに学校代表で出場。中学の標語「われら真実に生きん」。中学校歌「○○のはらから我ら、たくましく、のびぃやかに〜♪」

高校はお隣の富山中部高校に入った。山岳スキー部、ブラスバンド部所属。トランペットを演奏。高校一年の時、「第一回クラシックコンサート」に出演。大学で音楽活動をしている先輩達が、夏休みに集まって、我々を組織してくれた。現在の富山中部高校のサマーコンサートは三十数回を数えているが、その初回に出場したことになる。曲目は、「フィンランディア」、「白鳥の湖」、ハイドンの「トランペット協奏曲」、「運命」等。スキーでは、やはり富山市体、富山県体などに学校代表で出場。当時は、富山県は公害の先進県。婦中のイタイイタイ病、高岡のぜんそく、その他、全国で公害が生活を脅かした。また、東西冷戦で、北陸は放射能の雨が降った。

公害の地元であること、化学工場のそばで生まれた事もあり、公害を生み出す側にはなりたく無い。一方、ビールの製造のように微生物を用いる化学反応に神秘を感じ、さらに工業化している事実に強い興味を持った。考えた末、一念発起して、環境科学や生化学を念頭におき、当時はまだ無い言葉の「バイオテクノロジー」を修めようとして、京都大学農学部農芸化学科の門をたたく。アクリルアミドの酵素的工業生産の端緒となった「ニトリルヒドラターゼ」とアクリルアミドの高濃度蓄積についての大発見を博士課程時、山田秀明教授が担当されていた発酵生理学および醸造学研究室において行った。これは、「グリーンケミストリー」の志を遂げるための最初の研究となった。 幸いにして、一歩も二歩も時代に先んじていたことになった。




受賞歴 
・有機合成化学奨励賞(平成2年度)
・農芸化学奨励賞(平成3年度)
・とやま賞(平成5年度)
・日本化学会、化学技術賞(第53回、平成16年度)北陸中日新聞H17.4.24北陸中日新聞H17.4.3
日本農芸化学会賞(平成20年度)
バイオインダストリー協会賞(平成20年度)

財団賞 発酵と代謝研究会研究奨励金、農芸化学研究奨励金、第2回加藤記念研究助成、北陸活性化センター研究助成、浦上食品・食文化振興財団研究助成、(財)内藤記念科学振興財団、(財)旭硝子財団、 (財)熊谷科学技術振興財団、ノボノルディスクバイオインダストリー(株)、チバ・カイギー科学振興財団、化学素材研究開発振興財団記念基金、富山県置県百年記念財団




用語説明

応用微生物学研究の流れ
グリーンケミストリー
石油資源
21世紀前半に予想される危機
進化分子工学