PVDFの振動騒音分野への応用利用

 物体から発生する振動や音をアクチュエータを用いて能動的に制御する能動型振動騒音制御技術はそのシンプルな制御原理・制御理論の恩恵もあり,これまで多くの機械製品の振動騒音制御で活用されてきました。一方,自動車産業における電気自動車開発への大幅シフトに代表されるように,機械製品の電動化・小型化・軽量化が急速に進められており,これに伴い機械が発する振動騒音の高周波数化・広帯域化が生じており,従来の制御理論や制御アクチュエータでは振動騒音の能動制御の効果が不足することが予想されます。
 このような背景から,本研究では高周波数・広帯域の振動騒音制御を可能とする軽量・低消費電力・安価の振動騒音制御用アクチュエータの開発に向けた要素研究を行います。アクチュエータの材料としてポリフッ化ビニリデン強誘電材 (PVDF) を利用し,これを用いた振動体の制振可能性について調べています。

【研究成果例】
● 研究紹介ポスター コチラ
● 研究論文 コチラ

【関連業績】
On the Active Vibration Control of the Vibrating Objective by Means of a PVDF Actuator
T NAITO, O TERASHIMA
Advanced Experimental Mechanics 5, 178-184

2021年05月11日