富山県立大学「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム

研究開発事業

ニューフロンティアサイエンスグループ


【免疫代謝の調節による生活習慣病の予防研究】



医薬品工学科 長井教授


  本研究では、生活習慣病における慢性炎症の活性化を阻害する天然薬物を活用し、それをシーズとしたリード最適化研究と機能性食品素材の開発を推進します。   

「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム 研究開発紹介ページ




製造・品質グループ


【新規医薬品合成プロセスの開発】



浅野名誉教授


  医薬品産業の振興を図るうえで、低分子医薬品製造プロセスの生産性の向上は、最も重要な研究項目の一つです。本研究では、富山県立大学での酵素反応の開発および有機合成への利用研究の成果をさらに発展させます。酵素による低分子医薬品中間体などの精密有機合成反応の開発に加え、酵素反応の最適化、酵素機能の向上などの技術開発を行います。

2022年度開催 「酵素活性分子国際会議2022」
2019年度開催 「第1回 日本・ドイツ・スイスバイオテクノロジー会議」
 




【植物由来の有機分子触媒の開発と医薬品合成】



生物工学科 日比准教授

  本研究テーマでは、低分子医薬品製造プロセスに利用可能な新たな触媒として、植物の多糖成分が不斉合成反応の触媒活性を持つことを新たに見出し研究を進めています。多糖類を主要成分とする有機分子触媒は、これまで知られておらず、医薬品製造プロセスへの応用に成功すれば、極めてコストパフィーマンスが高く画期的な触媒となります   





その他


【眼難治疾患を点眼治療するためのナノリポ製剤】
(2018 - 2020)

医薬品工学科 村上教授


  本研究では、後眼部(目の奥側)を病変部位とする難治疾患、特に加齢黄斑変性症、を点眼治療するためのドラッグデリバリーシステムを開発することを目指しています。現在の加齢黄斑変性症の治療では、薬物投与経路は、主に眼球(硝子体内)駐車であり、臨床上有効な点眼剤は皆無です。長らく、点眼による後眼部への薬物送達は治療効果を得るには不十分だと認識されています。私たちのゴールは、この制限を打ち破る新しいドラッグキャリア(ナノリポソーム)を使った自己治療を実現することで、患者さんのQOLと医療経済の改善に貢献することです。  


【ビタミンD誘導体の軟膏剤およびリポソーム製剤の開発】
(2018 - 2019)

医薬品工学科 榊教授


  ビタミンDの2位に置換基を有する化合物には高い骨形成作用、抗炎症作用、細胞増殖抑制作用、抗がん作用を示すものがあり、骨粗鬆症、乾癬、がんなどの治療剤として有望である。本研究においては帝京大学の橘高教授が長年に渡って構築したビタミンD 誘導体ライブラリーの中から富山県立大学の榊が開発した簡便なスクリーニング系および動物評価系を用いて選抜した化合物の医薬品への応答を試みる。   


【ゲノム編集を応用した遺伝病および
がん治療用ウイルスベクター製剤の開発】
(2018 - 2019)

医薬品工学科 榊教授


  微生物化学研究所の斎藤泉博士が開発したきわめて安全かつ高効率な新規ゲノム編集治療用アデノウィルスベクターを用いて種々の遺伝病の生涯治癒およびがんの治療を試みる。榊が開発したⅠ型およびⅡ型くる病モデルラットおよび種々の遺伝病モデル動物を用いてこのベクターの治療効果および安全性を評価するとともに、B型肝炎ウィルスによる肝がんおよびヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん治療への応用を試みる。   


【ヒト細胞培養により合成した糖タンパク質の構造と
機能の解析、およびバイオ医薬品への応用】
(2018 - 2019)

医薬品工学科 米田教授


  糖鎖がその生理生活に必須な糖タンパク質をバイオ医薬品として応用することを目的として、ヒト細胞培養によりそれらの糖タンパク質を合成し、糖鎖などの構造や機能を解析る。特に排卵誘発剤として使用されたいるヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)製剤やCHO細胞により合成された遺伝子組換え製剤との比較により、糖鎖構造と機能の関連を明らかにし、ヒト型糖鎖を持つ高活性なバイオ医薬品への応用を検討する。  




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