教育課程編成・実施方針[カリキュラムポリシー]
情報工学研究科では、急激に変化し多様化する地域や国際社会が直面する諸問題に対して課題設定ができ、その解決策の立案と遂行能力を有する人材を養成すること、また、データサイエンス、情報システム工学、及び知能ロボット工学の学問分野の先端的な教育研究を行い、各専門領域の高い学識を身につけ、情報工学の発展及び社会の持続的発展に貢献できる人材を育成することを教育目標に掲げている。これらを達成するために、博士前期課程及び博士後期課程のディプロマ・ポリシーの要件を踏まえ、各専攻において次の観点から教育課程を編成している。
博士前期課程
データサイエンス専攻
- 情報工学を基盤とするデータサイエンスの高度な数理的理論及びデータ分析法の知識を修得し、それらを活用する能力を身につけさせる。
- 多様化する社会に潜在する課題に対して、データサイエンスの革新的技術開発により、新たな価値を創造する研究を遂行する能力を身につけさせる。
- 研究活動で得られた成果の学術的価値や社会的価値を理解し、討論できるプレゼンテーション能力を身につけさせる。
- 新たな技術が社会へ及ぼす影響や社会受容性を理解し、技術者としての倫理的規範を身につけさせる。
- 応用実践を通して、主体性や協調性を涵養し、広範な視野と柔軟な思考力、課題解決能力を身につけさせる。
情報システム工学専攻
- 情報システム工学における最先端の理論と技術を主体的・系統的に深く学び、研究を通じて高度な専門性を身につけさせる。
- 独自の研究を通じて創造的な情報技術やシステムを開発し、実社会での応用を見据えた実践的な研究力を育むとともに、成果を多方面へ適切に発信できる力を養う。
- 技術者としての高い倫理観を基盤に、与えられた課題の解決に向けた具体的な方法を考え、社会貢献を見据えた責任ある行動を実践する。
- 幅広い視点と専門性を統合して研究を進め、与えられた課題の解決や困難な問題への挑戦を通じて主体的に学び、より良い方法を追求する姿勢を培う。
知能ロボット工学専攻
- ロボット工学を支える機械工学、電子工学、情報工学の専門知識を深めるとともに、これらの学問領域を統合して先進的なロボット技術の研究や技術開発を推進する能力を身につけさせる。
- 情報工学の手法を活用し、ロボット学における新たな価値創造を実現するための学際的アプローチを強化した教育と研究を行う。
- 技術者として論理的に考え、まとめ、記述し、口頭発表や討議などを行うプレゼンテーション能力とグローバルな舞台で活躍するためのコミュニケーション基礎能力を養う。
- 工学技術が人間社会や自然環境に及ぼす影響を理解し、工学研究者・技術者として必要な倫理規範を持ち責任ある行動をとることができる能力を育成する。
- 現代の人間・社会・環境が抱える問題に対して、専門領域の技術を活用し、国際的な視野を持ち多様な文化や価値観を尊重した問題解決能力を養う。
博士後期課程
情報工学専攻
- 情報工学と関連する学問分野に対する高度な専門知識を深く身につけ、それを活用する能力を教育する。
- 自らの研究成果について、学術的価値や社会的価値を英語により広く情報発信できる能力を教育し、また学術的研究に相応しい討論のできる能力を培う。
- 幅広い学問分野に対する先端的な研究動向を学び、複眼的な思考能力を教育する。
- 自立的研究経験と俯瞰的視野を持ち、主体的に研究開発を遂行できる能力を培う。