富山県立大学は動いている 富山県立大学は動いている


 富山県立大学(以下、県立大)では、2月は卒業論文の提出や卒業研究発表会の開催など、4年生にとって非常に重要な時期です。ラストスパートのこの時期は特に、日夜研鑽する4年生の姿が多く見受けられます。
 今回は、そんな「卒業研究」の最前線にいた4年生5人による「リアルボイス」をお届けします。


機械システム工学科 M.T.さん
知能ロボット工学科 Y.K.さん
電子・情報工学科 H.O.さん

環境・社会基盤工学科 A.T.さん(右)
生物工学科 R.I.さん

1年間じっくり取り組む卒業研究

 卒業研究では、学科の研究室に所属し、特定のテーマを選んで研究に取り組み、その結果を論文にまとめます。卒業研究に着手する時期は学科によって異なり、早い学科では3年生後期から、それ以外の学科では4年生から、研究がスタートします。
そんな中で、まず重要になるのがテーマ決め。5人の中には、もともとやりたかったことを研究テーマにした人もいれば、3ヶ月論文を読んで、じっくりとテーマを決めた人もいました。


卒業研究期間中のスタンダードな過ごし方

 1年間をかけて取り組む卒業研究。4年生は1日にどのくらいの時間を卒業研究にあてているのでしょうか。5人に期間中のスタンダードな過ごし方を聞いたところ、結果はなんと8~11.5時間/日!そして、その研究生活は苦労の連続でもあるようです。「論文の核となるテーマ設定に数百本の論文を読んだ」という声もあれば、「テーマに沿ってどのように研究を進めていくかが難しかった」「実験が思い通りに進まなかった」などの回答もあり、研究の各段階で乗り越える壁があることがうかがえます。


1日のスタンダードな過ごし方


楽しいことや忘れられないことが卒業研究にはある。

 卒業研究に取り組む中で、楽しかったことや印象に残ったことも聞いてみました。すると、はじめはできなかったことができるようになり、卒業研究を通じて成長を実感したという声や、300人もの前で講演をすることになり、自信がついたという学生もいました。中には、研究室で夜遅くになるほど、院生や同級生とのコミュニケーションが活発になり楽しく研究できたという声も。辛いことだけでなく、困難を乗り越えてこそ「喜び」や「達成感」を味わえ、苦労を共有してこそ研究室仲間との「つながり」を感じられるのかもしれません。


時にはリラックスも必要!?先輩たちの息抜き方法。

 人間誰しも、ずっと同じことに没頭していると息苦しさやスランプに陥ったりするものです。そこで、皆さんの息抜き方法を教えてもらったところ、それぞれ気持ちをリフレッシュする息抜き方法を持っていました。時には自分をリラックスさせることも大事なことなのがわかります。


車で出かけて昼食。こちらは新湊大橋。
趣味のサイクリング。休日には山を走ったり、色んな場所に行ったそう。
ネイル。キーボードを使う時、視界に入る爪がきれいだと気分が上がるそう。

研究の合間におやつを食べながら仲間と会話して、気分転換!
サークル。練習したり、仲間と会話するのが息抜きに。

県立大を目指す高校生へのアドバイス

 最後に、大学生活4年間の集大成と言える卒業研究を経験した皆さんから、県立大を目指す高校生の皆さんへのアドバイスを紹介します。



4年生5人のアンケートは以下よりご覧いただけます。








【路面電車】

石川県には路面電車がないので、富山にきて見てびっくりしました。電車が走っている道を車で通る時は、今でも怖いです。
石川県 4年生 T.H.さん



【富山弁】

富山の人は、「なーん」ってよく使いますよね。最初は「なに?」って聞かれているのかと思って、ちょっと戸惑いました。
和歌山県 4年生 S.T.さん



【物価】

家賃、水道・電気代や、近くのスーパーで買い物する時なども全般的に安さを実感します。ありがたいです。
大阪府 2年生 M.O.さん





次号もお楽しみに!

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