富山県立大学は動いている

まもなく“1歳の誕生日”を迎える看護学部

 2019年4月、富山県立大学に看護学部が誕生。工学的な視点を取り入れた新しい看護学を習得できる拠点として、全国から注目される中でのスタートとなりました。
誕生からまもなく1年となる2020年3月、後期日程受験日を目前に控えるお忙しい時期でしたが、竹内登美子(たけうちとみこ)看護学部長にお話を伺うことができました。

無事に1年を終えることができて、先ずはホッとしています。

 何せ1年目でしたからね。期待だけでなく不安もありました。でも看護学部123名の1年生全員、1名の休学も留年も無く無事に進級することができます。本当に良かった!学部長として、心から安堵しています。
 正直なところ入学当初は「ずいぶん“奥ゆかしい”学生が多いなあ」という印象でした。「おとなしすぎて、大丈夫かな…?」と心配になったこともあります。
 けれどそれは単なる杞憂でした。本学の看護学部は「ユマニチュードという、相手の目を見ながら心を込めて看護ケアを行う」という、フランス発祥のケア技法を大切にしていて、ユマニチュードの創始者であるイブ・ジネスト先生を客員教授として毎年集中講義を組み込んでいます。昨年は9月に来学していただき、4日間学生たちに直接指導していただきました。そのあたりから学生たちの中で何かが、大きく変わりましたね。今では皆積極性が増し、男女関係なく自由に意見を言い合える、そんな雰囲気になっています。

看護ケアとユマニチュードⅠ 講義風景
先生の直接指導
積極的に学ぶ学生たち

トピックゼミは「学生と先生が4:1」という比率。

 本学の看護学部には「トピックゼミ」と「初期体験実習」というキャリア形成科目があります。最大の特長は「少人数教育」。学生と先生が4:1という比率です。しかも入学直後のオリエンテーション時に講座毎に先生が自己紹介をし、それを見て「学生が講座を選ぶ」んです。中には「その講座の専門科目には興味が無かったけれど、先生が面白そうだったから選んだ」という学生もいましたね。
 比率はキープしながらも、たとえば学生の性格や先生との相性なども考慮しつつ「学生8人に、先生2人」「学生12人に、先生3人」というふうに、様々な大きさでグループ形成をしています。とにかく学生たちが学びやすい環境づくりに、最大限に配慮しているつもりです。

トピックゼミの様子
少人数教育の様子

講義に、サークル活動に、
工学部とも積極的に連携しています。

 基本的には富山キャンパスで講義を行っているわけですが、科目によっては射水キャンパスでも行われるため、そちらにはスクールバスで移動することになります。本当にたくさんの学生がバスに乗り込む様子を目にするたびに、工学部との連携も十分に出来ているなと実感しています。
 学生たちに射水キャンパスや工学部について話を聞いてみると…、正直なところ講義よりもサークル活動の話を楽しそうにしてくる学生が多いんです。でも私は、今はそれでいいと思っています。1年生の時は教養科目を学んでいるわけですが、2年生になったらトピック科目の看工連携科目の講義が始まります。本格的な看工連携はそこからです。今は、下地を形成している時期。教養科目の履修やサークル活動などを通じて、工学部と共に本格的に学ぶ時のための基礎固めをしておいてほしいと思います。

実習先の看護師さんの声
「学生の客観的な視点での観察力に、ビックリ!」

 実は、うれしい出来事がありました。昨年7月と12月に初めての看護学実習があったんです。そこで現役の看護師さんや多職種の方々に接しながら、様々な指導を受けてきた時のことです。実習後に看護師さん達から「県大看護学部の学生さんは、1年生なのにしっかりと自分の考えを述べることができていた」「病棟環境を客観的な視点で細かく観察しており、刺激になった」等という声を寄せていただきました。
 たくさんの学生さんを見てこられた看護師さんの意見だっただけに、私も本当に誇らしい気持ちになりました。少々手前味噌になりますが、県大看護学部の場合は皆、高い競争率を突破し、入学してきた優秀な学生ばかりです。どこにも負けない力を持った学生が集まっている、私はそう思っています。

患者・看護師・観察者の役割で演習中
開放的な学内の様子

「健康や暮らしに関心のある人」「他者との関係性を大切にできる人」
そんな思いを持つ人にこそ、来てほしい。

 「元気で明るい人」だけでなく「静かに物事を深く考えることができる人」など、様々な個性の方々に来て欲しいと思っています。看護の対象は「人間」ですから、人々の健康や暮らしに関心を持ち、他者との関係性を大切にできる人であればいいですね。
 新2年生も、後輩が来てくれることを心待ちにしています。
教える側と教わる側も寄り添い、前に進んでいける富山県立大学看護学部で、あなたも一緒に学んでみませんか?

K.Uさん 生物工学科 3年 K.Uさん

生物工学科は3年になると毎日が実験です。大変ですけど、それにより力がついているのを実感します。

R.Yさん 知能デザイン工学専横 修士2年

登山やスノーボード好きな自分にとって、この環境は自分にピッタリです。私のような人にはオススメです。

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