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生物・医薬品工学専攻 博士前期課程1年

河上 亮

  
 

大学院工学研究科
生物・医薬品工学専攻 博士前期課程1年

河上 亮

  
高校時代にやっておけばよかったことは?
英語です。大学での講義はもちろん、研究室に入ってからも英語の論文を読む機会が多いので、高校生のうちに文法などの基礎を固めておいた方がよいと思います。自分の場合は浪人時代に、再度簡単な基礎からやり直したのが良かったですね。「何時間やる」よりも、「ここまでやる」というふうに取り組めば、集中力も持続すると思います。
入学してから、入学前と印象が変わった部分はありますか?
研究設備の充実度と、先生方との距離の近さです。入学前は研究設備がどれほど充実しているのか分からなかったのですが、実際は想像以上に研究設備が充実していてとても驚きました。数が多いだけでなく、新しい機械もたくさん導入されています。また、先生方とも自分が思っていた以上に密に関わることができていると感じています。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
大学に入ったらやりたいことを考えておくと、より有意義な大学生活を送ることができると思います。自分の場合は、大学に入ってからドラムを始めました。現在は軽音楽部でライブを行い、演奏動画を撮影してYoutubeで配信しています。大学入試までは大変だと思いますが、最後まで焦らず頑張ってください。合格すれば、楽しいキャンパスライフが待っています!

工学部電子・情報工学科 3年

五十里 葵

  
富山県立大学に入学したきっかけと、今取り組んでいる勉強は?
高校時代、パソコンでプログラミングをするのが好きだったんです。だから、実家から通える距離でプログラミングを学べる電子・情報工学科に入りました。就職率の高さも大きな決め手でしたね。今は、IoTサービスや通信について学んでいますが、特に画像処理の実験が面白いです。学べば学ぶほどプログラミングが楽しくなっています。
富山県立大学のリケジョの特徴は?
電子・情報工学科は約80人中女子が2人と少ないのですが、機械システム工学科も知能ロボット工学科も女子が少ないので、「少ないところ同士の絆」というのか、他学科の女子とも仲良くなりました。お昼を誘ってくれたり、勉強を教えてもらったりして助かっています。明るくて面白い人が多いですね。毎日楽しく通っています。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
大学に入ると、育った環境も価値観も異なる人ばかりで、「そういう考え方があるんだ!」と衝撃を受けたこともありますが、その分多くのことを知ることができました。いろいろな人と出会えたことが、この大学に入って1番良かったことですね。勉強は難しくなりますが、できることの幅が広がるのでいろいろなことに挑戦してみてほしいです。

看護学部看護学科 3年

宮澤 真歩

  
看護の道を目指した理由、
富山県立大学に入学した理由は何ですか?
私が小学校6年の時に入院・手術を経験した時、看護師の方が本当に優しく、親身になって接してくれました。その時に、「将来は自分も看護の道に進もう!」と決断しました。私の母が看護師であることも、大きな要因の一つです。
県大を目指したのは、高校3年生の時、看護学部のオープンキャンパスに参加したことがきっかけです。校舎が綺麗で、教育方針に共感しました。あと私は長野市出身なのですが、北陸新幹線のおかげで長野と富山が近くなったことも理由です。
実習を体験しての感想を教えてください。
「老年看護学」の実習で、要介護の状態にあるアルツハイマー病をもつ方の看護ケアを体験しました。驚いたのは、その方は日常の中の些細なこと一つ一つに対し、「有難う」と感謝の言葉をおっしゃるんです。実習しながら「私も将来、こんな人になりたい」と思いました。リアクションの無い模擬患者相手とは異なりリアルな実習には、自分の看護計画が良かったかどうかを「実感とともに」振り返ることができるという楽しさがあります。目指す将来像が見えたという点でも、すごく貴重な時間でした。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
私は今、もし可能なら学部の4年間を終えた後、令和5年に新設される予定の「保健師の専攻科」に進学したいと考えています。その後は、とにかく患者さんを広い視野で捉えられる看護師になりたいと思っています。
高校までとは異なり、大学では自分が学びたい分野の学問を深めることができるという楽しさがあります。勉強は決してラクではありませんが、これまで分からなかったことが分かるようになるという喜びは何ものにも代え難いです。本学を目指す高校生のみなさんを心から応援しています!

工学部環境・社会基盤工学科 1年

山本 彩人

  
富山県立大学に入学したきっかけは?
土木系の仕事をしている公務員の父に憧れて、自分も同じ職に就きたいと思っていました。富山県立大学の環境・社会基盤工学科を選んだのは、土木について勉強でき、公務員の就職率が高かったので、「ここしかない!」と思ったからです。ただ、自分が合格発表を見る前に親からSNSで「おめでとう」と連絡が届いたことは少し複雑でしたが(笑)。
高校時代にもっとやっておけばよかったことは?
苦手だった化学と英語をそのまま放置せず、克服しておくべきだったなと思っています。今なら、分かっているところと分かっていないところを明確にするために、問題を解きまくります。そして分からなかった問題は、時間をおいてもう一回チャレンジします。分かったつもりになっている可能性があるので。実際に解けるかが大事です。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
今が一番大変な時期だと思いますが、モチベーションを維持するためにも睡眠は大事にしてください。夜11時ぐらいには横になって8時間ぐらい寝るといいと思います。あと、スマホがあると触ってしまうので、途中から親に預けるようにしました。余計な情報を排除するのもいいと思います。もう少しの辛抱なので頑張ってください!

工学部生物工学科 2年

泉田 香音

  
富山県立大学に入学したきっかけと、今取り組んでいる勉強は?
高校生の頃から薬の製造に興味がありました。本学を選んだのは、身近に製薬会社がたくさんある富山で学べば、自分の将来にプラスになると思ったからです。今は生化学や有機化学、生物学、植物工学、微生物学など幅広い分野を学ぶことができています。特に印象に残っているのは、製薬に携わられていた生物の先生が働いていた時の実体験を聞けた授業ですね。
富山県立大学のリケジョの特徴は?
工学部ですが、生物工学科と医薬品工学科は学生の半数が女子と、入学前のイメージよりも人数が多かったです。なので、共学のような感じ。「食品に興味がある」・「医薬品に詳しくなりたい」というふうに具体的な目標のある人が多いので、刺激的ですね。新しい友だちができて、県外の人と仲良くなれたこともうれしかったです。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
実は、大学生になってから初めて生物を履修したんです。最初はついていけるか不安でしたが、基礎生物学という基礎ができていない人向けの授業があり、先生が分かりやすく教えてくれるので、ついていくことができました。今は新しい知識が増えていくことが楽しいですね。なので、私のような人でも安心して学ぶことができる環境です。

工学部知能ロボット工学科 3年

曹 世錡

中国・遼寧省出身

  
富山県立大学に入学したきっかけと、今取り組んでいる勉強は?
子どもの頃、日本のアニメを見たことがきっかけで、ロボットと日本のことが好きになりました。それが影響して、来日し日本語学校で学んでいました。大学進学を考えた時、富山県立大学を志望したのは、ロボットについて学べる大学だと思ったからです。ロボットを作るための情報、電子、機械分野を勉強し、3年前期では主にセンサ工学や人工知能を学びました。将来は、人間の仲間のようなヒューマノイドロボットを開発したいです。
留学して一番良かったと思うことは?
好きな大学で好きなことを自由に勉強できていることが楽しいです。入学前は不安なこともありましたが、入学後は勉強のことしか考えていないので不安になる暇もありません。合間に雨晴海岸までサイクリングして海の景色を見ることが、いい気分転換になっています。一人暮らしも自由で楽しいですね。
高校生の皆さんへ応援メッセージを!
目標に向かって一生懸命努力した経験は人生の宝になります。特に数学と物理はしっかり勉強しておくといいと思います。教科書を読んで「理解」することが大事。大学に入ってから分かりましたが、暗記しきれないことがほとんどで、理解しないと最終的な公式を導き出すことができません。理解してから暗記して問題を解いた方がいいと思います。

工作機械メーカー
(工学部情報システム工学科 電磁波工学研究室 2014年3月修了)

中村 圭太

  
 

工作機械メーカー
(工学部情報システム工学科 電磁波工学研究室 2014年3月修了)

中村 圭太

  
現在の職場では、富山県立大学で学んだことがどのように生かされていますか?
今は、国内外の自動車メーカー向けの工作機械を作っています。私が担当しているのは、電気。機械の人たちが組み立てたものに対して、配線や電気のセットアップをしてソフトウェアを入れた後に正しく動作するかを確認した後、お客様の工場に設置・調整をするほか、修理や使い方の指導なども行っています。大学で学んだ基礎知識を使う機会が多く、特に卒業研究で培った理論的思考は業務に大いに生かされていると感じます。また、他部署の人と5人チームで1つのプロジェクトに携わるなど、働き始めてから協調性やコミュニケーション能力の重要性を感じるようになりました。学生時代にサークル活動をしていてよかったなと思いますね。
海外出張での経験談をお聞かせください。
お客様の工場が海外だった場合は、3ヶ月〜半年を目処に出張します。他部署の仲間とともにビジネスホテルに滞在し、業務中は通訳の方に同伴いただけるので、お客様との意思疎通に問題はありません。これまでにはアメリカ、中南米、タイなど約5カ国に赴きましたが、仕事だけでなく衣食住を通してさまざまな経験ができました。異文化に間近に触れ合えるのが楽しく、視野が広くなったように思います。また、滞在地域のガスが底を付き電子レンジのみで生活をしたりと、いろいろな経験のおかげで突発的なトラブルにも強くなりました。今後は海外の専属駐在員としてサービス業務などに携わり、いずれはお客様のニーズに対応した製品の設計や開発に従事したいと考えています。
富山県立大学を目指している高校生、世界を視野に入れている在学生の皆さんへ応援メッセージを!
高校生の時、スポーツタイプの車やバイクが好きだったんです。富山県立大学射水キャンパスは自動車通学が可能なので、好きなものを所有できる環境だったことが魅力的でした。同じ趣味を持つ学生も多く、楽しい大学生活を過ごすことができましたね。皆さんも何事にも興味を持ち、視野を広く持つようにすれば、楽しみが増えると思います。いろいろなことにチャレンジしてください。

自動車部品、ロボット製造メーカー
(大学院工学研究科 機械システム工学専攻 修士課程2013年3月修了)

池崎 逸人

  
 

自動車部品、ロボット製造メーカー
(大学院工学研究科 機械システム工学専攻 修士課程2013年3月修了)

池崎 逸人

  
現在の職場では、富山県立大学で学んだことがどのように生かさせていますか?
現在は、ミシガン州の自動車メーカーの集まる地区デトロイトにて、軸受(ベアリング)の設計・解析・仕様提案などのエンジニア業務をしています。県大では、大学院時代に国際学会発表を経験させてもらいました。10~15分の発表でしたが、会議の1か月前から、発表に向けて練習を行いました。ストーリーを持って発表資料をまとめ、伝えることを学びました。
現在も説明資料・報告書を作成する時にこの経験が役立っています。
海外赴任でのご経験について教えてください。
欧米メーカーの訪問時に、日系自動車メーカーでは通常入れないような施設でトランスミッションを見ることができました。海外赴任したからこそ経験できた貴重な時間でした。プライベートでは、一緒に住む妻と子育てに奮闘しています。
2人の子どもたちは、妻が現地の病院で出産し、私も立会いしました。昨年からは在宅勤務も多く、当初は不慣れなこともあって大変でしたが、最近はお客さんとウェブ会議で業務をこなしています。
富山県立大学を目指している高校生、世界に飛び立つことを目指している在学生の皆さんへ
応援メッセージをお願いします。
英語ができるといいと思います。高校生の皆さんは早い内から受験の準備を頑張ってください。在学生の方は、TOEICなどの資格は時間に余裕のある1、2年次に学ぶのがいいかと思います。あとは、自分が興味のあることや分野を早い内に見つけられたらいいのではないでしょうか。私も自動車関連の仕事に就きたいと思ってきて、それが叶い、今もモチベーション高く仕事ができています。

※池崎さんとは、オンラインにて取材を行いました。

※池崎さんとは、オンラインにて取材を行いました。

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