富山県立大学大学院工学研究科専攻の再編について
富山県立大学では、平成27年4月の公立大学法人化後、県内産業への人材供給と若者の定着に貢献し、一層魅力ある大学となるよう、学部学科の拡充・新設を進め、来年4月には、「電子・情報工学科」を「電気電子工学科」及び「情報システム工学科」の2学科に移行し、入学定員を拡充することとしています。
さらに、今般、令和3年4月に、大学院工学研究科の博士前期課程の5専攻すべての入学定員を拡充し、4専攻の名称を変更すること、また、既存の5専攻に係る博士後期課程を廃止し、新たに博士後期課程のみの「総合工学専攻」を設置することを、昨日24日の理事会で決定しましたので、お知らせします。
<内容は予定であり、変更する場合があります。>
Ⅰ 博士前期課程
1 再編の内容
⑴ 入学定員及び収容定員の変更
⑵ 専攻名称の変更
⑶ 学生定員及び専攻名称の変更時期
令和3年4月
2 変更理由
平成28年4月以降、工学部全学科の拡充を漸次進めており、当該拡充による学科の入学・収容定員の増員及び名称変更並びに学科の新設を受けて、学部から大学院博士前期課程にかけての「6年一貫教育」の拡充を図ります。
学部の卒業生が増加することや「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアムへの参画等によって、県立大学の大学院で高度な研究をしたいと希望する学生も増えると考えられることなどから、全専攻(博士前期課程)の入学・収容定員を増員するほか、学部の学科の名称変更、学科の新設に合わせた研究科の専攻(博士前期課程)の名称変更など、工学部の学科拡充に合わせた大学院研究科専攻の再編を行います。
Ⅱ 博士後期課程
1 再編の内容(新専攻の設置及び既存専攻に係る博士後期課程の廃止)
2 趣旨
(養成する人材像、5専攻を1専攻に改組、入学者数の適正化)
持続可能な社会に向けた新たな技術の創成や工学全般にわたる複合的な課題に対処できる人材が求められています。そのため、幅広い視野で、様々な課題を柔軟に解決できる人材育成を図ることを特色としている博士前期課程を踏まえ、博士後期課程では、専門分野の先端化、高度化、および専門分野の融合化をなし、各専門分野を深化させます。このことにより、複数分野にまたがる研究を行うことを可能とし、各専門領域における高度な専門知識を身につけ、俯瞰的視野を持ち、斬新な創造力と思考力を発揮できる高度な研究能力及び豊かな学識を備えた人材を養成します。
こうしたことから、博士後期課程では、既存の5専攻に係る博士後期課程を廃止し、新たに総合工学専攻の1専攻に再編します。また、入学定員について、実態に合わせ、これまで5専攻定員18名としていたところを1専攻定員10名にし、入学者数の適正化を図ります。
(学生にどのような能力を習得させるのか等教育研究上の目的)
既設課程での専門性を深化させる教育を継続し、その周辺分野等でも専門性を発揮できる能力を習得させます。具体的には、「高度な専門知識とそれを活用する能力」、「複数専門分野を融合する能力」、「論理的に思考・記述し、的確に発表・討議する能力」及び「独立して研究活動を行うことができる高度な研究能力」を習得させることを目的とします。
3 入学定員等
Ⅲ 今後のスケジュール等
令和2年 4月 文部科学省に届出
5月 入学者選抜要項公表
学生募集要項配付
令和3年 4月 第1期生入学(新設する総合工学専攻)