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富山県立大学と病院が連携し、「ユマニチュード🄬研修会」を実施しました

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 2021年12月、本学看護学部の「先進的看護推進事業」の一環として、富山県立中央病院の看護師を対象に、4日間のユマニチュード研修を2回に分けて実施しました。

 ユマニチュードはフランス発祥の知覚・感情・言語によるコミュニケーションに基づいた先進的ケア技法であり、看護学部では4年間を通して「ユマニチュード」の哲学やケア技法を学修するカリキュラムを導入しています。
 今回、県内医療機関でのユマニチュードの普及と本学学生の円滑な実習のため、実習施設の1つである富山県立中央病院の看護師12名を対象に研修を行いました。ユマニチュード認定インストラクターである林紗美氏(本学非常勤講師、エクサウィザーズ社)と、丸藤由紀氏(エクサウィザーズ社)の指導のもと、ユマニチュードの哲学やケア技法を講義や実習(実際の患者さんへの看護ケア)を通して学びました。研修には本学看護学部の教員であり、ユマニチュード認定インストラクターでもある岡本恵里教授、青栁寿弥講師も研修会の講師として参加しました。

 

 研修に参加した看護師からは、「ノックして入室後に話しかけると、とても反応がよく、大きな声を出さなくてもよくなった。大きな声が患者さんを不穏に導いていたんだと気がついた」、「身体抑制という安全面を重視してきたが、患者さんの自律を尊重することによって、安全と倫理は両立できるということを実感した」等のユマニチュードの効果を実感する声や、「病棟に広めていくには時間がかかりそうだが、リハビリとも連携してやっていきたい」等の今後の展望についての声もありました。

 

 看護学部では今後も富山県の看護の発展および看護学教育のさらなる向上を目指して、充実した教育や研修を行ってまいります。

◇ユマニチュード(Humanitude)🄬とは、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションに基づいた、フランス発祥のケア技法の一つです。この技法を実践することにより、表情が柔和になったり、身体機能が回復したりするなど、特に認知症の方や意思疎通通の図りにくい対象者の反応が顕著に変わることを、実践者や家族が実感しており、日本国内の医療機関や保健福祉施設においてもこの技法の導入が広がってきています。

 


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