基礎看護学

お知らせ

2023年12月  サテライトキャンパス(富山県立呉羽高校)で細田助教が出張講義を行いました。
2023年10月  看護学部ボランティア活動を山本講師が始動しました。
2023年10月  大学見学会(八尾高校)で浦井准教授が模擬講義を行いました。
2023年9月    日本ユマニチュード学会 第5回学会総会で岡本教授が学術集会長 講演を行いました。
2023年8月      アカデミック・インターンシップ研修で高校生を対象に林准教授・堀田助教・細田助教が講義と演習を行いました。
2023年7月    探究活動中間発表会(富山第一高校)で浦井准教授が助言・指導しました。
2022年12月  サテライトキャンパス(富山県立八尾高校)で岡本教授が出張講義を行いました。
2022年12月  サテライトキャンパス(富山県立呉羽高校)で岩崎助教が出張講義を行いました。
2022年6月   夢ナビライブ2022 Web in Summerに林准教授の記事が掲載されました。
2022年1月  トピックゼミⅣの交流会の様子が富山新聞に掲載されました(2022年1月18日朝刊)。
2021年11月  月刊ドンマス第32号に岡本教授のインタビューが掲載されました。
2021年10月  サテライトキャンパス(富山県立伏木高校)で三善准教授が出張講義を行いました。
2021年8月  看護学部キャリア支援イベントで浦井講師が講演しました。
2021年7月  ゼミ紹介、社会貢献活動を更新しました。
2021年6月   夢ナビライブ2021 Web in Summerに鷲塚講師の記事が掲載されました。
2021年6月  マナビジョンブック2021学問発見ナビに浦井講師の記事が掲載されました。
2021年3月  サテライトキャンパス(魚津高校)で細田助手が出張講義を行いました。
2021年1月  月刊ドンマス第26号で、当講座紹介と山本講師のインタビューが掲載されました。

 

講座紹介


看護の対象は、新生児(胎児)から高齢者までのあらゆるライフステージにある人々であり、どのような健康状態であっても、専門性を活かして看護を実践する責任があります。そのため、看護の構成概念である‘看護・人間・健康・環境’の理解を深めると共に、倫理的な側面にも配慮した看護を実践する能力を高めることが必要となります。
また、人々に提供する看護ケア技術は、理論と実践から構成され、根拠となる最新の知見を基に、人々の‘安全・安楽・自立’を重視しています。本講座では、これらに焦点を当て、看護の専門性とは何かを問いつつ、看護ケアが人々や看護師に与える心身への影響について教育研究を行います。

 

 

教員紹介

教    授  岡本 恵里 (OKAMOTO, Eri)
研究キーワード:看護技術、看護倫理、eラーニング、教材開発、教育方法
ひとこと:令和5年度より看護学研究科(修士課程)・看護学専攻科がスタートし、看護学部を含め500名を超える学生さん達と共に、“社会における看護の役割・看護職の責任”について考えています。研究では「看護基礎教育における看護ケアとユマニチュード®・看護倫理」に関する教育プログラムの開発と学修効果の検証に取り組んでいます。
関連リンク:https://researchmap.jp/read0207442
准教授 浦井 珠恵 (URAI, Tamae)
研究キーワード:褥瘡、再発、創閉鎖部、ずれ力、局所ケア
ひとこと:褥瘡は治るのに時間がかかり、ようやく治っても褥瘡が再発したために退院が延期になる患者さんがいます。褥瘡の再発予防に有効な看護ケアを確立する研究に励み、患者さんの苦痛が最小限となることを目指しています。教育面では、看護の魅力や専門性が学生に伝わることを目指しています。
関連リンク:https://researchmap.jp/uraitamae
准教授 三善 郁代 (SANZEN, Ikuyo)
研究キーワード:感染管理、感染予防、医療関連感染
ひとこと:中小規模病院における感染防止院内教育や地域医療機関等に対する感染対策支援、学生への感染看護に関する技術教育を研究しております。教育・研究活動を通し、学生とともに成長し、臨床や地域の皆様に貢献できるよう努めて参ります。
関連リンク:https://researchmap.jp/sanzen
准教授 林 静子 (HAYASHI, Shizuko)
研究キーワード:看護技術、視覚情報、臨床判断、VR、退院支援、新人看護師教育
ひとこと:自ら考え行動できる力を楽しく育てていけるような教育を目指しています。VRや視線計測を活用した看護技術教育プログラムの開発に取り組んでいます。
関連リンク:https://researchmap.jp/haya-shizu2019
講 師 岡山 未来 (OKAYAMA, Miki)
研究キーワード:糖尿病透析、社会力、患者教育、看護技術、自己評価力
ひとこと:糖尿病で透析を受ける患者の社会力と、看護技術に関する研究を行っています。学生にとってより良い教育環境であるための自分を目指しつつ、学ぶことの喜びを皆さんと共に味わいたいです。
関連リンク:https://researchmap.jp/0227okayama/
講 師 山本 麻理奈 (YAMAMOTO, Marina)
研究キーワード:家族支援、難病、介護継続
ひとこと:筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの慢性疾患の療養者さんとご家族が、療養を継続していくための支援について研究しています。研究と並行して患者会の支援やボランティア活動にも学生さんと共に取り組んでいます。療養者さんやご家族の声に耳を傾けながら、看護学生・看護師として何ができるか一緒に考えていきましょう。
関連リンク:https://researchmap.jp/7000019843
講 師 鷲塚 寛子 (WASHIZUKA, Hiroko)
研究キーワード:転倒予防、足趾力、下肢力
ひとこと:看護の魅力をより多く伝えられるよう、日々皆さんと一緒に悩み、学んでいきたいと思っています。また、皆さんの持っている力を十分に発揮できるようサポートしていきます。研究では、転倒予防の観点から、足指の力「足趾力」についての研究に取り組んでいます。「足趾力」の重要性が広く浸透するよう努力していきます。
関連リンク:https://researchmap.jp/-eagle
助 教 岩崎 涼子 (IWASAKI, Ryoko)
研究キーワード:看護倫理、認知症、高齢者看護
ひとこと:好きな言葉は『一期一会』。人との出会いは一生の宝物という思いを大切にしながら教育研究に携わりたいです。研究では、認知症高齢者を看護する看護職が抱く倫理的葛藤に焦点を当て、看護系大学における倫理教育に必要な教育内容を検討しています。今後は、ICT(Information and Communication Technology)を活用した看護学生向け倫理教育教材の開発を目指したいと考えています。
関連リンク:https://researchmap.jp/r-iwa55
助 教 川端 崇広 (KAWABATA, Takahiro)
研究キーワード:創傷看護学、褥瘡予防、体圧分散寝具、スキンケア、看護理工学
ひとこと:工学的視点をもって人に優しい看護ケアの創出を目的に、看護の教育および研究、地域貢献に取り組んでいます。異分野融合研究を推進して、次世代の革新的な看護ケアの創出を目指します。
関連リンク:https://researchmap.jp/T.Kawabata
助 教 細田 恵莉奈 (HOSODA, Erina)
研究キーワード:ポジショニング、体位変換、安楽性
ひとこと:看護を学ぶことの楽しさや面白さを学生のみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。研究では、安楽を考慮したポジショニングや体位変換の方法についてや電子教材の開発に取り組んでいます。
関連リンク:https://researchmap.jp/e-hosoda0110
助 教 堀田 美沙 (HORITA, Misa)
研究キーワード:認知症高齢者、徘徊、臨床診断
ひとこと:皆さんと共に、看護を通して人として成長していきたいと思います。研究活動では、認知症高齢者の尊厳が守られた安全な一人歩きにおける支援について、看護師や家族介護者の視点や判断をもとに考えていきたいです。
関連リンク:https://researchmap.jp/m-horita55

 

ゼミ紹介

・基礎看護学講座は1年生26名、2年生30名の大所帯です。そのため、普段は教員ごとに1年生9ゼミ、2年生8ゼミに分かれて活動しますが、発表会ではゼミの垣根を越えて積極的にディスカッションしています。ゼミ内では思いつかなかったような多様な視点に触れながら意見交換できるのは、大人数ならではの強みです。
・3年生は20名おり、9つのゼミに分かれ、3年次からの領域別実習に関する学修相談、就職や進学活動の相談を一人一人に親身に寄り添ってサポートしています。
・4年生は26名おり、初めて行う看護研究に8つのゼミに分かれ取り組んでいます。学生は他のゼミの学生と情報共有を行い、互いに支え合い研究や国家試験の学修を行っています。

・トピックゼミⅠ(1年前期)では、自分の意見をまとめて相手に伝えることやグループディスカッションすることで、物事を考察する力やプレゼンテーションスキルを磨いています。最初は誰もが緊張していますが、徐々に相手に伝わりやすい表現を工夫したり根拠に基づいて意見を述べることに意識を向けたりできるようになっています。・トピックゼミⅡ(1年後期)では、ゼミごとに看護や看護関連領域で興味関心のあるテーマを取り上げ、文献検索、文献クリティーク、プレゼンテーションに挑戦しています。
トピックゼミⅠでも取り組んできたプレゼンテーション、レポート作成については、根拠の示し方や他者への伝え方を意識し、トピックゼミⅠで作成した発表スライドを振り返ることでさらなるスキルアップを目指しています。
今回、文献クリティークに初めて挑戦しましたが、学生たちのフレッシュな感性と鋭い視点に、教員も刺激を受けています!

・トピックゼミⅢ(2年前期)では、地域に潜在する健康や看護関連領域に関する健康課題と対策について、新聞雑誌やインターネット等で情報収集を行い、ゼミごとに調査テーマを検討し、調査計画を立てています。そして、テーマに関連した文献検索を行い、明らかになっていることや未だ明らかになっていないことについて、担当教員のアドバイスを受けながら、調査の目的を考え、課題解決のための計画についてプレゼンテーションを行っています。立案した調査計画はトピックゼミⅣで実際に調査を行い、調査を通して看護の対象となる人々の健康ついて考えています。1年間を通して調査を行うため、教員も楽しみながらサポートしています!

調査テーマの一例
「若者の食生活」
「さぁ、歯を磨こう」
「独居高齢者の社会活動への参加に関する課題 」
「手指衛生による手荒れとその対策計画 」
「アレルギーが及ぼす大学生活での健康被害の実態 」
「朝食摂取率と健康への影響 」
「小学生に運動習慣や体力を獲得する楽しさを伝える方法」
「スマートフォンの使用による健康被害と活用術」

・トピックゼミⅣ(2年後期)では、日常生活または社会生活における【移動・移送】に注目し、安全・安楽であり自立した日常生活を送るための支援について考えました。
実際に県内で視覚障がいを持ちながら暮らす方々を外部講師としてお招きし、日常生活を営む上での工夫点やボランティア活動の実際について学びました。
事前に調べた内容と外部講師との交流で学んだことを統合させ、看護職として求められる関わりや、一地域住民としての行動に関する気づきを得ることができました。
グループディスカッションも活発となり、発表会では学生自ら司会・進行役を務めるなど、トピックゼミⅠ―Ⅳを通して学生の成長を日々感じています。

・看護学研究Ⅱ(4年前期・後期)では、看護学研究Ⅰで学んだ知識・理論や方法論をもとに、個人またはゼミごとで興味・関心のあるテーマについて、文献研究および事例研究に取り組んでいます。研究計画書の作成、データ収集・分析、論文作成までの一連の研究過程を主体的に実践することで、研究における倫理的配慮、分析・結果の考察方法、論文記述方法を学修し、実践の場における問題解決や研究姿勢を学んでいます。
発表会では学会同様の発表方式を取り入れ、トピックゼミで学んだプレゼンテーションの知識もふまえ、活発な発表を行っています。また、講座の垣根を超えて他の講座の発表を聴くことで、様々な分野の学びを深めることができ、有意義な学びの場となっています!

研究テーマ
・「小児科の看護師が認識する終末期の子どもを持つ両親への看護に関する文献レビュー」
・「離床センサー使用による有用性と患者尊厳の共存性」
・「未告知がん患者に対する支援-患者と家族の思いに焦点を当てて-」
・「新人看護師の精神健康度に影響する要因についての文献研究」
・「医療倫理教育を受けた医学生の「安楽死」に対する意識の傾向」
・「認知症患者の意思決定支援によるケアの質の向上に向けたアセスメントと具体的な方法」
・「看護師におけるタスク・シフト/シェアの効果と課題に関する文献レビュー」
・「COVID-19によって日本の大学生が抱くストレスとコーピング」
・「壮年期の2型糖尿病患者が抱く自己管理困難感とその要因」
・「看護学生の臨地実習に対する不安やストレスと自己効力感との関連についての文献検討」
・「日本におけるヤングケアラーに関する研究の文献検討-保健・医療分野の課題と役割に
ついて」

          

基礎看護学講座の1・2年生のゼミ生を対象に、大学生活のことについて、ありのままの思いを尋ねました

【質問】ゼミを通して、成長したなと感じていることは何ですか?

1年生               2年生

1:チームで議論する力       1位:物事を深く考える力

2:1つのテーマについて調べる力 2位:1つのテーマについて調べる力、チームで議論する力

【質問】 大学生活について、どのような印象がありますか?

1年生                2年生

1:看護専門科目が難しい       1位:友人と過ごす時間が楽しい、

2:形態機能が難しい         看護専門科目が難しい

3:友人と過ごす時間が楽しい     3位:薬理学・臨床医学が難しい、レポートが苦手

 

【質問】 基礎看護学講座の教員について、どのような印象を持っていますか?

1年生                2年生

1:やさしい             1位:楽しい、面白い

 2:面白い              3:やさしい

【質問】 これから挑戦したいことは何ですか?

1年生                   2年生

1:テスト勉強を頑張る        1位:テスト勉強を頑張る

2:看護技術の基礎を身につける    2位:プライベートを充実させる

最後に・・・、1年生には2年生に聞いてみたいこと、2年生には1年生に伝えたいこと、
をそれぞれ尋ねました❣

アカデミック・インターンシップ研修

富山県立高等学校の2年生を対象に、進路を希望する学生に対し、学習意欲や進路意識を高めることを目的に、「社会へ羽ばたく『17歳の挑戦』」アカデミック・インターンシップ研修が実施されています。
令和5年度は「看護師の観察力を可視化してみよう」をテーマに、当講座が模擬授業と演習を行いました。
模擬授業では、「看護師に必要な観察力」について講義を受講し、演習では、「看護師が行う看護技術の可視化体験」として、バイタルサインの観察・測定方法、脈拍と呼吸の観察時の視線の動きについて、アイカメラによる視線計測を実施しました。
演習には、4年生の学生もサポートを行い、バイタルサインの観察・測定方法といった既習した知識や技術を高校生に伝えていました。また、高校生は、実際に大学生から学ぶことにより、活き活きとした表情で演習を行っていました。
アイカメラによる視線計測では、看護師はどのようなことを目で観察しているのか、映像を用いて客観的に示すことにより、刺激的な学びへと繋がっていました。
グループワークでは、高校生が大学生に大学で学ぶことの楽しさだけではなく、受験勉強のことについても相談をしており、有意義な時間を過ごすことができていました!

地域貢献活動

・当講座では教員の専門性を活かしながら地域貢献活動を実施しています。
<県内医療施設の研究支援・共同研究>
2021年3月から富山県立中央病院の調査研究研修会で外部講師を務めています。臨床での疑問を研究での疑問に構造化する過程や研究計画立案にあたり、研修生が思い描く調査内容を具体化できるよう支援しています。
light<足趾力測定>
転倒リスクの評価指標として、地域の皆さんの足趾力を測定しています。測定結果を分析することで、さらに効果的な転倒予防ケアを生み出すことを目指しています。
<日本ALS協会富山県支部活動への参加>
学生ボランティア活動などを通して筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんやご家族のサポートを行っています。2019年度には11名の学生ボランティアが支部総会に参加し、会場の設営や受付、会員の方とコミュニケーションを行ったりしました。2020年度は新型コロナウイルス感染症の流行でほとんど活動ができませんでしたが、2021年度は少しずつ活動を再開できればと考えています。
<看護学部ボランティア活動の開始>
2023年10月に山本講師が主催となり、看護学部ボランティア活動を発足し、難病の療養者や医療的ケア児、そのご家族など、幅広い対象に対して行うボランティア活動を行っています。
活動内容は、患者会などの活動補助、健康教育の資料作成、チャリティーコンサート活動の企画・運営、手芸や工作、読み聞かせなどのレクリエーション活動の企画・運営を行っています。
現在、活動メンバーは看護学部1年から4年、専攻科生の約30名の学生で構成されており、学年を超えて、仲良く活動しています。
12月には、本学のアカペラサークルGrowingとコラボレーションを行い、クリスマスコンサートを開催しました。コンサートには、学生や教職員をはじめ多くの方々が足を運んでくださり、素敵な音色に聴き入っている様子がみられ大盛況でした。

 

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