専攻科とは、学校教育法第91条に基づき、大学を卒業した者に対して、精深な程度において、特別の事項を教授し、その研究を指導することを目的とし、置くことができるものです。
富山県立大学看護学専攻科は、科学技術の素養に富み人間性豊かで、創造力と実践力を兼ね備えた、富山県の保健・医療・福祉に貢献できる保健師、助産師を育成することを目的としています。このため、公衆衛生看護学専攻(保健師養成課程)、助産学専攻(助産師養成課程)の2つの専攻があります。
看護学専攻科 |
公衆衛生看護学専攻(1年課程)
教育目標
富山県立大学看護学専攻科公衆衛生看護学専攻では、「地域の多様な健康課題解決」並びに「健康を支援する地域づくり」を実践できる保健師としての基礎を培うため、次の教育目標を掲げます。
1.富山県の健康の保持増進及び保健・医療・福祉システムの発展に寄与し、将来リーダーとなる人材を育成する。
2.公衆衛生看護学の知識・技術を修得し、個人・家族・集団のライフサイクルや健康状態に応じた課題解決に積極的に取り組むことができる人材を育成する。
3.住民や関係機関と協働し、施策化・システム化ができる人材を育成する。
4.複雑化する社会における個人・家族・組織・地域の健康危機管理に対応できる人材を育成する。
5.未来社会に対応できる技術と知識を持ち、健康課題に研究的手法を用いて対応できる人材を育成する。
6,国際的な視野を持ち、多様な文化に対応できる人材を育成する。
7.保健師としての広い視野と高い倫理観に基づいて行動し、プロフェッショナルとしての姿勢を持つ人材を育成する。
アドミッションポリシー(入学者受入方針)
1.富山県の保健・医療・福祉に深い興味があり、保健師として地域に貢献し、将来リーダーを目指す人
2.公衆衛生看護学の基盤となる知識・技術を修得している人
3.論理的思考を持ち、問題解決に積極的に取り組める人
4.広い視野と倫理観を持ち、多様な価値観を理解し、柔軟な発想や対応ができる人
5.専門職としての責務を果たすために、主体的に学び、継続した自己研鑽ができる人
カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施方針)
1 . 「公衆衛生看護学専門科目」では、公衆衛生看護学原論や対象別の支援方法論、ライフサイクルや健康レベル、また精神障害や難病への支援、学校・産業・国際保健の活動の場に応じた活動論、加えて喫緊の課題である健康危機管理論やリーダー育成に関連する公衆衛生看護管理論を学修する。これらを通じて、保健師に必要なアセスメント力・実践力・教育力を育成する。 2 . 「専門関連科目」では、専門科目をより深く探究するために研究の基盤となる公衆衛生看護疫学演習、保健統計学や地域保健医療福祉行政論、環境保健論、医療経済学といった健康課題解決に必要な、多様な視座から見た関連学問を学修する。これらを通じて、保健師に不可欠な幅広い視野と、多様な価値観を育成する。
3 . 「臨地実習科目」では、公衆衛生看護学の専門的知識と技術を統合し、保健師の実践能力の向上を図るとともに、専門職としてのアイデンティティを養い、保健師としての社会的責務を学修する。
4 . 「研究科目」では、通年で一連の研究過程を学ぶことで、研究の視点から健康課題を捉え、その解決に研究成果を応用する能力を養うとともに、探究力や深い洞察力と創造的思考力を育成する。
5 . 講義、演習科目においてグループ学修を多く取り入れ、コミュニケーション能力や課題解決能力などの汎用的技能と、チームワークなどの態度を育成する。
6 . 少人数教育により学生の学習過程に沿って、保健師としての倫理観とキャリア形成に必要な自己教育力を醸成する。
ディプロマポリシー
1 . 保健師として、富山県民の健康の保持増進及び健康課題解決のための保健医療福祉システムの開発発展に寄与できる知識・技術を持ち、リーダーシップを発揮できる能力を修得している。
2 . 地域における個人・家族・小集団のライフサイクルや健康状態に応じた課題解決の技術を修得している。
3 . 地域の個人・家族・小集団の複雑な健康課題の要因を探索し、解決できる公衆衛生看護実践の知識と対人支援技術を修得している。
4 . 地域の課題解決のために、住民や組織と協働して地区活動を行い、さらに組織支援を実践できる能力を修得している。
5 . 関係機関と協働し、社会資源の開発やシステム化及び事業化・施策化ができるための能力を備えている。
6 . 個人・集団・地域に対して、災害や集団感染等の健康危機管理に対応できる能力を修得している。
7 . 研究的手法を用いて地域の健康課題の分析・評価を行い、課題解決ができる能力を修得している。
8 . 多文化共生社会をめざして、国際的視野を持ち、柔軟な思考と発想で、発信・対応できる能力を修得している。
9 . 保健師として高い倫理観とアイデンティティを持ち、自主的に生涯にわたって自己研鑽できるプロフェッショナリズムを備えている。
修了後取得できる資格
● 保健師国家試験 受験資格
● 保健師国家試験合格後、第1種衛生管理者の申請資格
● 保健師国家試験合格後、養護教諭2種免許の申請資格(※)
※「日本国憲法」「体育」「外国語コミュニケーション」「数理、データ活用及び人工知能に関する科目又は情報機器の操作」の科目(各科目2単位)を大学又は文部科学大臣の指定する教員養成機関において修得していることが必要。
助産学専攻(1年課程)
教育目標
富山県立大学看護学専攻科助産学専攻では、「女性とその家族を中心とした生涯にわたる健康支援」を実践できる助産師としての基礎を培うため、次の教育目標を掲げます。
1.対象の人権および自己決定を尊重し、質の高いケアを実践できる能力を有する人材を育成する。
2.女性の生涯にわたる健康支援と周産期にある母子とその家族の健康課題にむけた支援をするための知識・技術・態度を有する人材を育成する。
3.専門的知識・技術を活用し、主体的に考え、自律して質の高いケアが提供できる能力を有する人材を育成する。
4.地域の母子保健の課題に対し、多職種との連携・協働により支援できる能力を有する人材を育成する。
5.国際的な視点を持ち保健医療福祉の向上に寄与する能力を有する人材を育成する。
6.助産師としての倫理観に基づいて行動し、プロフェッショナルとしての姿勢を持つ人材を育成する。
アドミッションポリシー(入学者受入方針)
1.富山県の保健・医療・福祉に深い興味があり、助産師として地域に貢献したいと考えている人
2.看護学に関わる基本的な知識・技術を修得している人
3.女性の健康の諸課題の解決に向けて主体的に取り組む実践力を有している人
4.多様な価値を尊重し、倫理観を持って行動できる人
5.看護職としての役割と責任を認識し、専門職として求められるニーズに応えたいと考えている人
カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施方針)
1 . 「基礎領域」は、助産師としての基礎的知識と基本的技術を段階的に学修するために「基礎助産」「助産診断・技術学」「地域母子保健」「助産管理」「研究」の区分により科目を配置する。助産論、周産期論、ウィメンズヘルスなどの基礎科目を配置し、助産師として必要な基礎的知識と女性の生涯にわたる健康および家族支援について学修する。診断・技術学、健康教育論の演習科目を配置し、助産師として自律した判断力、実践力、教育力を育成する。研究科目では、深い洞察力と創造的思考力を育成する。 2 . 「実習領域」では、専門知識と技術を統合し助産を実践する能力を育成する。また、文化的背景を含め多面的に対象を捉え、理解する感性を培うとともに、助産師としての役割、責務を学修する。
3 . 講義、演習科目においてグループ学修を多く取り入れ、コミュニケーション能力や課題解決能力などの汎用的技能と、チームワークなどの態度を育成する。
4 . 少人数教育により学生の学習過程に沿って、助産師としての倫理観とキャリア形成に必要な自己教育力を醸成する。
ディプロマポリシー
1 . 対象となる女性と子どもおよび家族を尊重し、信頼に基づく相互関係を基盤として活動する基礎的能力を修得している。
2 . 母子にとって安全で満足な妊娠期、分娩期、産褥期、乳幼児期を支援するために多職種と連携しながら活動する能力を修得している。
3 . 女性の健康をめぐるさまざまな課題において、健康教育、知識の普及・啓発、健康相談を実施するための基礎的能力を修得している。
4 . 多様な価値、文化の違いを考慮したさまざまな保健医療福祉の課題を理解し、対応できる能力を修得している。
5 . 助産師としての社会的責任と倫理観を持ち、生涯にわたって自己研鑽できる能力を修得している。
修了後取得できる資格
● 助産師国家試験 受験資格
● 受胎調節実地指導員 申請資格
● 新生児蘇生法(NCPR)専門コース(Aコース)修了認定資格
募集要項・パンフレット(共通)
紹介動画(共通)(youtube外部リンク)
(2)助産学専攻について
(3)入試概要について
※本動画は令和5年6月2日に実施した入学希望者向け説明会の様子を録画、編集したものです。
FAQ
Q1.過去問題はどこで閲覧できますか?また、過去問題の資料請求(郵送)はできますか |
A.過去問題は富山キャンパス事務局内でどなたでも閲覧できます(6月~試験日2週間前)。ただし、資料のコピーや写真の撮影、過去問題の資料請求には対応しておりません。 |
Q2.看護短期大学または3年課程の看護専門学校を卒業していますが、看護学専攻科入学者選抜に出願できますか |
A.出願には学士の資格取得または4年制の専修学校専門課程を修了する必要(見込含む)があります。(詳細は学生募集要項をご参照ください) |
Q3.自家用車での通学を希望したいのですが、駐車場所はありますか |
A.本学富山キャンパスの駐車場は、原則学生の使用不可となっています。通学の際は、バス、電車など公共交通機関を利用してお越しください。 |
Q4.成績証明書の提出について、すでに卒業した学校が廃校となっている場合どうすればいいですか |
A.卒業した学校を運営していた法人等に成績の記録が残っていないかお問合せください。保存年限が切れている等記録が残っていない場合は、記録不存在である旨の証明書(様式自由)の発行を依頼し、成績証明書の代わりに提出してください。 |
Q5.成績証明書の提出について、短期大学卒業後に通信制の学校で学士の資格を得たが、成績証明書はどちらの学校のものを提出すればいいですか |
A.成績証明書は大卒課程の場合、4年間分の成績を提出いただきます。上記の場合、大卒課程に相当する成績証明(短期大学と通信制の学校)を両方とも提出する必要があります。 |
Q6.出願書類の推薦状、在職証明書は誰に記載をお願いすればいいですか |
A.病院に勤務されている場合は病院長もしくは看護部長など、貴組織の所属長、管理職に作成を依頼してください。 |
Q7.各選抜区分(一般/社会人特別/一般(筆記免除試験))の合格者数は決まっていますか |
A.合計して公衆衛生看護学専攻15名、助産学専攻10名となっており、各選抜区分の合格者数は決まっておりません。 |
Q8.看護学専攻科のオープンキャンパスや大学見学会、説明会は実施していますか |
A.説明会は対面で年1回実施しており、その後は動画を本学ホームページに掲載しておりますので是非ご覧ください。(動画の内容は対面の説明会と同じです。) |