脂質膜は3つの物理的な相のいずれかを取ります。それらは、液体無秩序(Ld)相、液体秩序(Lo)相、そして固体秩序(So)相です。 Lo相ドメインは脂質に富み、生細胞における脂質ラフトのモデルとされています。 今回、Ld相ドメインとLo相ドメインの両者を含む細胞サイズのリポソーム (giant unilamellar vesicle, GUV)を用いて、その相をコントロールする研究を進めました。 この結果、そのLo相ドメインに特異的に吸着し、その生成消滅をコントロールする ナノ材料を開発することに成功しました。このナノ材料は、 ロッド状の金ナノ粒子とその表面の高密度リポタンパク質(変異体)からなり、 前者は光線温熱効果、後者はコレステロール輸送、という機能を持っています。 今回の研究成果は、これらの機能を巧妙に組み合わせることによって実現されました。


https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.langmuir.0c00049