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こちら南蟹谷!

富山県立大学 教養ゼミ 南蟹谷プロジェクト カバープラント植付実験のサイト

平成29年9月5日(火)

雑草の植生調査

植付から8週目でカバープラントの被度は80%になり、下の写真の様に畦畔のほとんどがクラピアに覆われました。クラピアや芝の被度が増加しつつある状態で雑草の防草効果がでているのか確認するために、植物分類学の専門家の大原隆明先生(富山中央植物園主任研究員)のご協力を得て雑草の植生調査を行いました。調査を行う為、一旦除草した状態から20日間(8月11日~30日)畦畔を放置、わざと雑草を生やしたところで
(1)出現雑草種
(2)出現雑草量
を、畦畔上の圃場の水分の影響がでない範囲で評価しました。

調査結果のあらましは以下の通りです。
(1)大原先生が畦畔を観察し、49種類の雑草種を確認しました。また畦畔上の各部分(上部、法面の北側、南側)で出現種に顕著な差がないことも分かりました。
(2)出現雑草種を観察した後、研究部A,Bの有志が「顔に縦線を入れながら」畦畔上の雑草を全部引っこ抜いて大学に持ち帰り、それを福原が「顔に縦線を入れながら」①スギナ、②イネ科の雑草、③エノキグサ、④カタバミ、⑤その他(スイバ、オオアレチノギク、コウゾリナ、オオイヌノフグリ、など)に分類・自然乾燥し、乾燥重量を評価しました。その結果、総重量は913g、それぞれの割合は スギナ 50%、イネ科 18%、エノキグサ 7.7%、カタバミ 3.3%、その他 21% という状況でした。

この数字の持つ意味については今後検討です。

8週目の畦畔

平成29年8月21日(月)

被度の変化(続)

カバープラントの植付から6週目のセンチピードグラス側の状況です。クラピアとセンチピードグラスを合わせて70%程度の被度となりました。あと3~4週間で100%に到達することが期待されます。ただ、センチピードグラスは周りをクラピアに囲まれてしまったのでこれ以上被度が上がらないようです。

草むしりをしていると、クラピアの被度が上がるにつれて、当初畦畔上部で見られた雑草がだんだん畦畔下部に追いやられていくのを感じます。7月28日の記事に書いたアレロパシー効果について、イワダレソウ類にもあるとの報告もあるようで、実感として頷けました。

被度の変化

被度測定

平成29年8月4日(金)

被度の変化

カバープラントの植付から一か月です。現在の状況を報告します。これまでの管理状況ですが、除草を1週間に一度、手で抜き取る方式で行っています。散水は芝の芽が出るまで10回程度行いました。施肥は植付時以降していません。

左のグラフは各植物の被度の経過です。横軸は植付を0週目とした時間経過です。もちろん、同じ場所で測定しています。クラピアは3週目あたりからライナー(地面を這う茎)が伸びだし、ノシバ、センチピードグラスいずれの混植区域においても被度の急増を見せ4週目で30%に達しました。一方、芝類はほぼ筋蒔きをした範囲にとどまっている様子です。芝類間の比較では、センチピードグラスの成長が早いです。右の写真はセンチピードグラス+クラピア混植の4週目の状況です。(黒枠は被度を測定する領域、上下に走る銀色の線は電気柵です。)

被度の変化

被度測定

平成29年7月28日(金)

芝類のアレロパシー効果について

カバープラントの植付から3週間がたちました。現段階で、畦畔の被度はクラピアが20%前後、芝類はセンチピードグラスが7%、ノシバが2%です。

ところで、実験中の畦畔の草むしりをしていると、芝の芽が出た所には雑草が生えないので不思議に思っていました。下の写真の中央左側の草の固まりがセンチピードグラスで、ほとんど雑草がありません。(ノシバも同様です)一方、写真右半分にクラピアの苗がありますが(地面に這ったクローバーの様な草がクラピア)クラピアが見えなくなるくらい盛大に雑草が生えていて対照的です。

調べてみると、ある植物が化学物質を放出して他の植物の育成や動物の行動に影響を与える効果をアレロパシー(日本語訳は「他感作用」)といい、芝類のアレロパシーによる雑草の発芽、成長に及ぼす影響は専門的な研究もされていました。(例えば、朴ら,「芝草研究」30 (2002) 30.)確かにインターネット上には「芝類が雑草を抑制する」という内容を書いた記事が多くみられますが、実際に草むしりをして「芝の中には雑草が生えない」のを目の当たりにするとそれを実感できます。

またある記事には「センチピードグラスはカメムシ類の抑制効果がある」との記載もあり、この植物は非常に興味深いです。

アレロパシー効果

平成29年7月18日(火)

電気柵設置を体験して。

7月16日(日)南蟹谷プロジェクト全員参加で、蔵原、小又の2地区に分かれて電気柵設置作業を体験させていただきました。両地区の皆様には、未熟なプロジェクトメンバーへ暖かいご指導をいただき本当にありがとうございました。一方、地元の皆様は淡々とすごいスピードで電気柵を立ててゆきます。どんな分野でも熟達者の無駄のない動きはとても美しいです。

何より、作業をさせてもらって色々な畦畔の状況を実感できたのは大きな収穫でした。わずかなりとも畦畔管理の省力化を進められるよう本プロジェクトで頑張りたいです。

※ 当日の作業の様子は、広報部がツイッターで報告しています。

畦畔の様子その1畦畔の様子その2

平成29年7月10日(月)

カバープラント植付をしました。

7月8日(土)8:30~10:30に、研究部A(小笠原、宮崎、寺島)、広報部(鳥村、宮下、髙橋、沼)、企画部(山本)の8名で、地元の皆様のご協力の元、カバープラントの植付を行いました。場所は南砺市蔵原の国道304号線沿いです。下の写真の様に、畦畔の平坦部の両端にクラピアを50cm間隔で2列、その間に浅い溝を掘って芝類の種を直接蒔きました。下の写真の白い花をつけた草がクラピアです。写真中、畦畔の真ん中に立っている小さい柱から向こう側にはノシバ、手前側にはセンチピードグラスの種を蒔いてあります。最終的な結果の良し悪しを判断するには3年~4年の月日を待つ必要がありますが、まあ、この後どうなるか楽しみです。しかし、こうやって整然と植わった様子をみるときれいですね。

来週(16日)は南蟹谷プロジェクトの全メンバーが参加して電気柵の設置体験です!

※ 当日の作業の様子は、広報部がツイッターで報告しています。

植付た様子

平成29年6月20日(火)

 研究部Aがカバープラント植付実験をします。

今夜、研究部Aのフルメンバー(小笠原、宮崎、安江、寺島)と福原が南蟹谷を訪問、地元のみなさんとカバープラント植付実験の打ち合わせをしました。カバープラントの植付は畦畔の除草対策としてポピュラーな方法ですが、我々は新潟県農業総合研究所作物研究センターが報告しているイワダレソウ類と芝類の混植を試みることにしました。新潟の実験ではヒメイワダレソウを用いていますが同種は外来種で現在植付が推奨されていません。そこで我々は在来種であるクラピア(商品名)を用います。また植付作業を簡略化し、クラピアはポット苗の移植、芝類は種蒔き、という方法を試します。芝類についてはノシバとセンチピードグラス(むかで芝)の2種類を植えて南蟹谷の気候に適した品種はどちらか調べます。

このような混植実験はおそらく初めての試みなので結果に大変興味が持たれます。実験場所は南蟹谷を通る国道304号線沿いの蔵原地区にある西村自治振興会長様の田んぼです。(この下の記事の写真のところ)来月7月8日(土)に植付作業をします。

平成29年6月15日(木)

 南蟹谷に打ち合わせに行きました。

今日は午後から研究部A、企画部、COC支援室の堺さん、福原で南蟹谷を訪問し、西村自治振興会長様と
・カバープラントによる畦畔(けいはん)管理実験の打ち合わせ(研究部A)
・7月にせまった電気柵設置体験の打ち合わせ(企画部)
をしました。西村会長様には貴重なお時間を費やしてお付合いただきありがとうございました。

田んぼの畦で打ち合わせ中です。後に見える森が美しいですね!

田んぼの畦で打ち合わせ中です

平成29年6月8日(木)

 プロジェクト始動!

今日は午後から南蟹谷を訪問し
・銀杏畑の見学
・電気柵の見学(有志による電撃体験も!私もやりました。ビリっときました。)
・わなにかかったイノシシの見学
・公民館でプロジェクト内容の発表と地元の皆様との意見交換
をしました。

南蟹谷の皆様には貴重なお時間を費やしてご指導をいただき、本当にありがとうございました。
このプロジェクトもいよいよ実際の活動が始まります。みんなの活躍を期待します。

平成29年4月吉日

 美しい森の郷 

これから1年間、富山県立大学の1年生14人が、南砺市の福光町にある南蟹谷地区の地域課題に取り組むことになりました。チーム名は「南蟹谷プロジェクト」です。南蟹谷プロジェクトの研究課題の一つは、イノシシの獣害防止対策です。イノシシの田んぼへの侵入は電気柵で防げる事がわかってますが、その際、問題になるのが電気柵の下の畦畔(けいはん)に生える雑草です。雑草が伸びて電気柵に触れると電力を消耗して防除効果がなくなるので、度々草刈をする必要があり、地元の方の大変な負担となっています。

南蟹谷プロジェクトは4つの部会(企画部、広報部、研究部A、研究部B)にわかれていますが、そのうち研究部Aが除草対策に取り組みます。本サイトではその取組を報告してゆこうと思います。南蟹谷プロジェクト全体の活動については、広報部からホームページやSNSを通じた活動の発信を予定しています。まだ準備中ですが、準備ができ次第ぜひフォローお願いします!

南蟹谷に行って、一番印象的に思うことは森の美しさです。それゆえこのサイトの基調の色は 森の緑[Forest Green (#228B22)] にしました。

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※お問い合わせ、ご意見等は、福原 忠 <fukuhara(あっと)pu-toyama.ac.jp> までお願いします。