富山県立大学附属図書館

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図書館長室


2016年度 図書館アンケートの要望を受けて (29 Feb. 2017)


 2016年11月14日~12月9日に実施した第2回図書館アンケートでは、学生諸君と教員の皆様から附属図書館に対する多くの要望をいただきました。図書館運営委員会では、これらの要望のうち下記のように対応することにしましたので報告します。

1. 開館時間の延長
 要望が多かった休日の開館、平日と土曜日の開館時間の延長、および24時間の開館は必要な費用が無いために実施できません。しかし、来年度(2017年4月)から、平日の朝は08:30から開館すること、土曜日の開館時間を午後 13:00 ~ 16:00 とすることとしました。

2. 館内への飲み物の持ちこみ許可
 要望が多かった館内での水分摂取については、暫定的に今年度末までの間、フタつきペットボトル(水、またはお茶。無糖のものに限る)を飲むことを許可しました。ただし、飲み物をこぼした場合は、こぼした者が直ちにそれをふき取ったり吸い取ったりするなど自ら対処すること、自ら対処できない場合には司書にその旨を伝えて共に対処すること、を強くお願いします。

3. 館内における「喋り声」騒音の対策
 1階奥にあるキャレル附近にある大型机利用者のお喋りがキャレル利用者にとって騒音源となっていたために、大型机を一人用机に配置替しました。なお、大型机は2階の旧AV製作室と1階のトイレ横のスペースに移設しました。

4. 学習コーナーに椅子を追加
 学習コーナーの机にそれぞれ一脚づつ椅子を追加配置しました。


新レイアウト


5. 大型机へのテーブルタップの増設
 館内閲覧席と図書館前学習コーナーの大型机にテーブルタップを増設しました。

6. 館内無線LAN環境の改善
 計算機センターのご協力で、2016年12月22日から2017年1月20日にかけて、図書館内と学習コーナーにおける無線LANのアクセスポイントを改善・増設しました。
 館内に5か所あるアクセスポイントの通信容量はそれぞれ最大で10 Mbps しかありませんが、動画を見るわけでもないでしょうから、十分に利用できると考えます。電界強度が弱いところも一部ありますので、少し場所を移動するなど、自ら対策を取ってください。

7. ホワイトボードのマーカーペン
  ホワイトボードのマーカーペンが書けなくなっているときは、司書にその旨をお伝えください。なお、マーカーペンは使用後にキャップを閉めること、また、ホワイトボードに書いたものは使用後に消すことを徹底してください。


2017年 2月28日 

附属図書館長  

平原 達也    



2014年度 図書館アンケートの要望を受けて (24 Dec. 2015)


 昨年度に実施した図書館アンケートでは、主たる利用者である学生と教員の皆様から附属図書館に対する多くの要望が出されました。2014年12月にアンケート結果を公表してから1年が経ちますので、主として学生諸君からの要望についての対応状況について報告します。

1. 開館時間の延長
 要望が多かった休日の開館、平日と土曜日の開館時間の延長、24時間の開館は実施できていません。これは、それに必要な費用が本学に無いからです。「無い袖は振れない」というのが現実です。
 なお、午前中だけ開館している土曜日の図書館入館者は年間を通じて20名以下です。少数の利用者のために開館時間を延長することは費用に見合いません。現在、平日の開館時間をすこし早くできないか、その方法を模索しています。

2. 館内空調稼働時間の延長
 要望が多かった空調を入れる期間や時間の延長も実施できていません。これも、必要な費用が無いために「無い袖は振れない」からです。図書館運営委員も蒸し暑い夏の図書館と底冷えする冬の図書館の現状はよく理解しており、学長や財務担当理事に対して空調稼働期間の延長を強く要望しています。
 現在、本学では冷房は6月20日~9月19日、暖房は11月20日~3月31日の間だけ運転しています。しかしながら、図書館のように天井の高い空間ではどうしても大きな温度勾配が生じるので、まんべんなく空調が効いている状況ではありません。また、空調の運転には電気代や化石燃料エネルギー代の費用がかかります。空調の運転にともなって環境負荷も増えます。
 図書館が利用者側の快適さを考えていないのではなく、経済的な理由と技術的な理由のために、現状では利用者の要望を100% かなえられていないとご理解ください。

3. 喋ったりできない環境であの大きな机は不必要
 いつもは図書館内の大きな机はほとんど利用されていませんが、試験期間とその前には多数の学生諸君が大きな机を利用しています。図書館を談話室にしてほしいとか、大きな机で友達と相談できれば良いという要望もありましたが、図書館内は静かな環境を保ってほしいという要望も多くありましたので、図書館をみんなでワイワイできる談話室にすることはしません。
 試験期間とその前の1週間を除いて、図書館前の学習コーナーの利用者が図書館内の閲覧座席の利用者よりも多いのが現状ですので、現在、みんなでワイワイできる学習コーナーのような場所を拡充することを検討しています。ただし、そのためには費用が必要であり、学長や財務担当理事に予算措置を強く要望しています。

4. 館内への飲み物の持ち込み
 2014年度の図書館アンケートで、必ずしも利用者の多くが図書館内での飲食の許可を望んでいないことがわかりました。また、机や床に飲食物をこぼしてそのまま放置する懸念が大きいために、館内での飲食は引き続き禁止とします。館内の利用状況を観察していると、館内で飲食している者がいないわけではありません。思い当る諸君の猛省を促します。

5. 本の検索がやりにくい、本を利用/検索し易いよう配架して欲しい
 図書館の本の検索は既存の図書検索システムを利用しており、これを変更することは困難です。図書の配架方法については、以前より検討を進めていますが、本を管理する立場からは現在の方法に慣れているということもあり、改善が進んでいないのが現実です。今後、利用者の視線での図書の配架方法を模索していきたいと考えています。

6. 少人数机を増やしてほしい/一人の席をもっと増やしてほしい
 スペースに限りがあるので、この要望には応えられていません。その代わりに、2015年9月に大きな机の上を仕切るパーティションを試験的に導入しました。利用者が多い場合には、増設する予定です。

7. 館内無線LAN環境の改善
 2014年8月に図書館内の無線LAN環境を改善し、館内全域でアクセスできるようにしました。電界強度が弱いところも一部ありますが、十分に利用できると考えています。もし、無線LANが利用できない場所があれば、司書にその旨をお伝えください。
 なお、キャレルの1番の有線LANは、使えるように修理しました。

8. ホワイトボードの設置
 2014年12月に、図書館入口前の学習コーナーに8台のホワイトボードを設置しました。毎日よく利用されています。また、1Fの共同閲覧室には以前からホワイトボードがあります。どうぞご利用ください。

9. パソコンを充電しながら使える場所を増やしてほしい
 2014年12月に、1階の大きな机のところにテーブルタップを置き、電源を取れるようにしました。

10. DVDを増やしてほしい
 2015年2月に22点のDVDを追加しました。図書館に置いてほしいDVDがあれば、そのタイトルを司書や教員に伝えてください。なお、図書館用のDVDの価格は通常価格の2倍以上しますし、タイトルによっては購入できないものもあります。この点をご承知おきください。また、附属図書館にアニメやライブなどのDVDを置く予定はありません。

11 教員のおすすめ書籍がわかるとよい
 2015年4月に、2階の入り口正面に各学科の推薦図書コーナーを設置しました。活用してください。

12. 貸出冊数の増加
 2015年11月に図書館規則の改定し、学部生の貸出冊数を10冊に増やしました。活用してください。

13. 壊れている机や椅子等の修理
 館内の備品を点検し、具合が悪くなっていた机や椅子の修理、階段や壁の補修を行いました。汚れが目立つところや、壊れている椅子や机などがあれば、司書にその旨を伝えてください。


2015年12月24日

附属図書館長  

平原 達也    


2014年度 学生実態調査における附属図書館に対する要望について (24 Nov. 2015)


 2014年度に本学で実施された学生実態調査において、学生から附属図書館に対する要望が多数寄せられていました。先日(2015年11月5日)、調査結果が私の手元に届き、そのことがわかりました。いささか遅きに失しますが、学生諸君の附属図書館に対する要望に対してお答えします。

1. 開館時間を延長してほしい(15件)
 皆様の要望は理解できますが、現時点では、休日の開館や24時間の開館は困難です。開館時間を延長するための費用が必要になるからです。「無い袖は振れない」のであります。附属図書館は、学生諸君の開館時間を延長してほしいという要望をかなえるための方策を、今後も模索していきます。

2. 空調期間を延長してほしい(6件)
 皆様の要望は理解できますが、現時点では、それに応えることは困難です。空調の運転期間を延長するためには費用が必要になるからです。「無い袖は振れない」のでありますが、今年度も、学長や財務担当理事に図書館の空調期間を延長してほしいと強い要望を出しています。
 附属図書館が利用者の快適さを考えていないわけではなく、主として経済的な理由のために現状では学生諸君の要望をかなえられないと理解ください。附属図書館は、学生諸君の空調期間を延長してほしいという要望をかなえるための方策を、今後も模索していきます。

3. 館内無線LANを強化してほしい(2件)
 2014年8月に図書館内で無線LANを利用できるようにしました。ただし、場所によっては電界強度が低いところがあるのも事実です。附属図書館内のどこでも電界強度を高くするためには無線ルータ等の増設が必要ですが、そこまでする必要は無いと考えています。うまく場所を選んで無線LANをお使いください。どうしても無線LANが利用できない場所があれば、司書にその旨をお伝えください。

4. 図書借り出し点数を増加してほしい(1件)
 学生諸君がより多数の図書等を借りられるよう、図書館利用規則を変更する予定です。
 なお、借りた図書を長期間返さない学生も少なからずいます。借りた図書などは、返却期間内に返すようお願いします。


2015年11月24日

附属図書館長  

平原 達也    


図書館長より (21 Nov. 2014)


 本学附属図書館は、本学の学生と教員の教育研究に必要な学術情報を提供することを目的として設置されている。現在、本館は理工系の本と学術雑誌を中心として約16.7万冊の本と3800種の雑誌を蔵し、470種の雑誌を定期購入している。また、館内に300余席を、入り口前の自習コーナに70余席を配し、本を読んだり自習したりする場を提供している。

 学生諸君は本学附属図書館をよく利用している。今年の6月中旬から7月末までは、毎日220人が入館し、60人が館内の座席を、70人が自習コーナを利用していた。つまり、全学生の20%が図書館内を訪れ、全学生の6%が館内の座席を利用し、自習コーナはほぼ満席であったということである。7月末から8月上旬の試験期間には入館者数も館内外の座席の利用者数も倍増した。夏季休暇期間の入館者は60人/日に減ったが、10月になって後期が始まると図書館は再び活気を取り戻した。

 一方、学生諸君は本をあまり読まない。2014年6月に本学で実施した図書館アンケート調査によれば、本をよく読む本学の学生はわずか6%で、全学生の34%は教科書と漫画以外の本を全く読まない。本学が工学部だけの単科大学であるということを勘案しても、この結果は驚きであった。もはや『大学生は本を読むのが仕事』という共通認識は無い。

 むべなるかな。当世は、タダでインターネット上にある多様で刺激的な大量のマルチメディアに、いつでもどこからでもアクセスできる。本や雑誌を買わずとも、知りたい情報がピンポイントでディスプレイの画面に表示される。Wikipediaという電脳百科事典もある。技術の初歩的な説明やディープなノウハウを公開しているさまざまなホームページやブログもある。辞書も翻訳サイトもある。どんな質問にも答えをくれるサイトもある。これらに書かれている内容の信頼性は保証の限りではなく、実は、理工系の本や学術雑誌以上に、読む人の眼力が試されるのだが。

 ひょっとしたら、ヒトが一日に読める文字数には上限があり、学生諸君はインターネット上にある情報や、LINE, Facebook, Twitterなどで交わされるメッセージを読むだけで、その上限を超えているのかもしれない。また、講義を受けたりレポートを書いたりするのに忙しく、本を読む時間など残っていないのかもしれない。もっとも、私たちの世代が大学生のころ、大學出の先生方は同じようなことを思っておられたにちがいない。あいつらはテレビばっかりみていて、ちっとも本を読まぬ、と。


 さて、本学附属図書館は中世の修道院の図書室のように、印刷された書物を保管し静かな閲覧環境を提供するだけでいいのだろうか?

 印刷された知識を保管するサービスはなくせない。本や学術雑誌には筆者を明示した信頼性の高い内容が書かれているし、商業雑誌には流行している技術や注目される技術についてまとまった記事が載っているからである。しかし、長年誰も見ない古い本や雑誌を本学附属図書館が永年保存する必要性は無くなりつつあるように思う。科学技術論文の賞味期間は数年とも言われており、学会等でデジタル・アーカイブされた学術雑誌は、古い巻の保管はもはや不必要なのかもしれない。図書を保管する物理的なスペースが慢性的に不足している、という現実もその後押しをする。

 本を読んだり自習したりするための静かな環境を提供するサービスもなくせない。前述した図書館アンケート調査によれば、学生の55%は図書館内が少し騒がしくなると困ると回答した。図書館は静かな場所である、という共通認識はまだ残っていた。

 他大学の附属図書館では、そのような静かな場所を確保しつつも、論文やレポート等の添削や書き方の指導を行うライティング・センタ(writing center)などの学習支援の場、グループワークやプレゼンテーションの練習等ができる共同学修の場(ラーニング・コモン:learning commons)などを積極的に提供しているところもある。また、武雄市図書館のように、カフェやDVD/CD/書籍のレンタル店を併設するなどして地域の活性化に寄与しているところもある。このような学習支援や共同学修の場やカフェなどは静かな環境と両立しにくいので、それらを本学附属図書館内に開設するためには空間的な棲み分けが必要になる。これには図書館の改修とそのための予算が必要であり、図書館運営委員会などで議論中である。


 私自身は本を読むのが好きで、百タイトルほどの小説、エッセイ、旅行記、歴史などを毎年読む。一冊の本の中に書き留めておきたい文章が一つでもあれば満足し、気にいった作者の本は読み尽くす。書きこみなどができないので図書館の本は借りず、欲しい本は買う。所蔵する本は増え続け書豚の域には達しているが、書狼にはまだ遠く及ばない。

 本学の学生諸君ももっと本を読んだらいいのになぁと思うが、こればかりは強制してどうにかなることではない。インターネットでは決して答えが見つからないレポート課題をひねりだし、本を読まないと困る状況を学生諸君に提供する日々である。


2014年11月 

附属図書館長

平原 達也