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酵素の発見史に関わる事項 |
約2万年前 |
原始農耕の始まり |
BC7000年頃 |
大麦、小麦、黍の栽培(エジプト) |
BC5000年頃 |
ナツメヤシ、干しブドウ、ワインなどから酢が造られる(バビロニア) |
BC4000年頃 |
赤ワインの製造(エジプト) |
BC3500年頃 |
大麦を麦芽としてビール製造(バビロニア) |
BC3000年頃 |
チーズ、バターの言葉が誕生する(中央アジア〜インド地域) |
100年頃 |
スシ(飯と魚を混ぜ合わせ発酵させた食品)の記録 |
540年頃 |
醸造酒、黍米酎(もちきび)、米酎(うるちきび)の製造方法の記録 |
1000年頃 |
麦芽汁から蒸留酒製造 |
1245年 |
「麹座(酒、味噌、醤油、甘酒製造用麹の専売権の設定)」の設置(日本) |
1250年 |
ブドウ酒を蒸留してブランデーを得る。「生命の水」と命名/A.ビラノーバス |
1674年 |
微生物(細菌)の発見/A.ヴァン・レーウェンフク(Link) |
1833年 |
麦芽抽出液からアミラーゼが分離される/A.ペイアン、J.ペルソ |
1838年 |
「プロテイン」の命名/G.マルダー |
1861年 |
生物自然発生説の否定/L.パストゥール |
1871年 |
酵素インベルターゼの発見/E.F.I.ホッペ・ザイラー |
1878年 |
Enzyme語の使用(酵母の中にあるものの意味)/W.F.キューネ |
1894年 |
小麦ふすま麹法により酵素剤タカジアスターゼの発明/高峰譲吉 |
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酵素の基質特異性について「鍵と鍵穴説」の提唱/E.H.フィッシャー |
1897年 |
酵素概念の確立およびチマーゼの分離/E.ブフナー |
1901年 |
酵素-基質複合体形成の考えを提唱する/V.ヘンリ |
1912年 |
脱水素酵素の発見/H.O.ヴィーラント |
1913年 |
酵素反応の速度論・ミカエリス定数Kmの提出/L.ミカエリス、M.L.メンテン |
1924年 |
鉄酸素添加酵素の発見/O.H.ヴァールブルク |
1926年 |
ウレアーゼの結晶化に成功/J.B.サムナー |
1930年 |
ペプシンの結晶化に成功/J.H.ノースロップ |
1940年 |
解糖系機構確立/G.エムデン、O.マイアーホフ、J.K.パルナス |
1941年 |
一遺伝子一酵素説の提唱/G.H.ビードル、E.L.テータム |
1945年 |
補酵素A(CoA)の発見/F.A.リップマン |
1950年 |
ペニシリンアシラーゼの発見/坂口謹一郎ら |
1955年 |
酵素添加酵素の発見/早石修ら |
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インシュリンの一次構造決定/F.サンガー |
1958年 |
ヘモグロビンの三次構造解明/M.F.ペルーツら |
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誘導適合説(indudced-fit model)の提唱/D.E.コシュランド Jr.ら |
1959年 |
グルコアミラーゼによるブドウ糖生産の工業化に成功/福本寿一郎ら |
1961年 |
酵素の不溶化の開発/E.カチャルスキー |
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遺伝情報の解読/M.W.ニーレンバーグら |
1962年 |
チトクロームP-450の発見/大村恒夫、佐藤了 |
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酵素変性の可逆性証明/C.B.アンフィンセン |
1965年 |
アロステリック酵素概念/J.モノー |
1968年 |
セラチオペプチターゼ(微生物由来の抗炎症プロテアーゼ)の開発/ 武田薬品」 |
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転移RNAの三次構造の解明/A.リッチら |
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制限酵素の発見/w.アーバー |
1973年 |
組換えDNAの基本的技術の完成/S.H.コーエン、H.W.ボイヤー |
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固定化微生物によるL-アスパラギン酸製造の工業化/田辺製薬 |
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バイオリアクターによる異性化糖発売/日本食品加工など |
1974年 |
制限酵素による遺伝子解析法の開発/D.ネーサンス、H.スミス |
1975年 |
遺伝子組換えに関するアシュロマ会議の開催 |
1980年 |
子ウシキモンcDNAのクローン化と構造決定/別府輝彦ら |
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RNAの触媒機能発見/T.チェック |
1982年 |
微生物酵素によるアクリルアミド量産化技術の開発/山田秀明、浅野泰久ら |
1986年 |
エステル分解能をもつ触媒活性抗体を開発/R.ラーナー、G.シュルツら |
1988年 |
組換えリパーゼを添加した洗剤を発表/ライオン |
1992年 |
PCR診断薬発売/スイスRoche社 |
2003年 |
イノシン酸の工業生産への進化分子工学の利用/浅野泰久、三原康博ら |